前線を伴った低気圧が、日本海と本州の南岸を発達しながら進みます。風が次第に強まり、4日金曜にかけて荒れた天気となるおそれ。きょうのうちに飛ばされそうなものを片づけるなど、早めの備えをおすすめします。
4日(金)にかけて 荒れた天気に警戒
予想天気図を見てみると(上の図)、今夜は日本海と本州の南岸に前線を伴った低気圧が発達。
あすは、それぞれの低気圧がさらに発達しながら東に進みます。
等圧線の間隔が次第に狭くなりますが、これは風が強まることを表しています。
低気圧はあさって金曜にかけても発達を続け、全国的に風がさらに強まる見込み。
特に北日本では、暴風や高波に警戒が必要になるほどの、荒れた天気になるおそれがあります。
北海道は雪を伴うため、ふぶきとなる所もあるでしょう。
きょう日中は風が穏やか 早めの備えを
低気圧や前線の影響で、きょうは天気が西から下り坂に向かいます。
沖縄は雨が降ったりやんだり。九州は昼ごろから、中国や四国は夕方から雨が降り出すでしょう。
近海から関東にかけても、早い所は夕方から雨雲がかかり始め、夜は広く雨となる見込み。
東北も、夜遅くには雨の降る所があるでしょう。
九州や四国では、夕方以降カミナリを伴って雨脚が強まり、太平洋側では局地的に激しく降る見込み。
風は、沿岸部ではやや強まる所がありますが、きょういっぱいは比較的穏やかでしょう。
本格的に雨・風が強まる前に、「屋外で飛ばされやすいものを室内にしまう」
「戸締りをしっかりして、カーテンも閉めておく」「家の周りを再点検しておく」などの備えをしておきましょう。
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気象予報士
「どんなときでも、天気予報だけは必ず見る」NHK岐阜放送局のキャスター時代、取材に伺った職人さんから聞いた言葉です。天気次第で、仕事の進め方や作品の出来が変わってしまうとのこと。以前から「人の役に立つ情報を伝えたい」と考えていた私は、「これだ!」と思い、気象予報士を目指すことになりました。
その後、NHK名古屋放送局キャスターや中部支社での解説・予報業務を経て2015年春より日直予報士の一員に。
読んでくださった皆さんに、少しでも「役に立った」と思ってもらえる記事を目指します!