来週は全国的に3月としてはめったにないような、記録的な高温が予想されます。3月なのに半袖で過ごせる所もあるでしょう。
3月としては珍しい暑さに
来週は日本付近にこの時期としてはかなり暖かい空気が流れ込みます。全国的に気温がグンと上がり、3月とは思えないような暑さや暖かさとなるでしょう。
特に28日(水)から29日(木)にかけては、3月としてはめったにないような、記録的な高温となることが予想されます。
積雪地帯は雪崩に注意
予想最高気温に注目してみますと、どれだけ珍しい高温か分かります。
札幌は28日(水)に16度の予想ですが、札幌で3月に16度以上になったことは、1877年の統計開始以来3回しかありません。また、仙台で3月に23度を超えたのは過去2回だけ。2日連続で23度以上になったことは一度もありません。
東北南部では25度以上の夏日となる所もあり、あちらこちらで3月の最高気温の記録を塗り替える可能性があります。雪の多く積もっている所では雪どけが急速に進みますので、雪崩に注意が必要です。
関東以西は半袖の陽気
関東から西では夏日が続出しそうです。
東京都心は29日(木)に26度の予想。都心の3月の最高気温の記録は25.3度ですので、3月の1位の記録を更新する可能性があります。大阪は3月に夏日を観測したことがなく、24度以上も3回だけです。
各地とも、まさに「記録的な」暑さとなるでしょう。体はまだ暑さに慣れていない時期です。
春休みで屋外の行楽を楽しむ方もいらっしゃるかと思いますが、水分をこまめに摂るなど、暑さへの対策を忘れないようにしてください。
日本気象協会 本社気象予報士 防災士 熱中症予防指導員
中川 裕美子
2007年1月より日本気象協会勤務。
ラジオやストリーミングでの天気解説、新聞やテレビの天気原稿作成などを担当。
「天気でわかる四季のくらし」(新日本出版社)を共同執筆。
一児の母となり、公私ともに奮闘中。
(2018年3月24日tenki.jp「3月なのに夏日続出 来週は記録的高温」より転載)