炎天下の車内、エアコンを切って1時間後には50℃超えに。生命が危険な温度

シートベルトやハンドルでの火傷にも注意してください
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西・東日本では梅雨明けが発表され、各地で夏を迎えています。梅雨末期の豪雨に見舞われた地域でも、真夏の暑さや天気急変などが心配されます。3連休はこの夏でも一番暑い週末になるかもしれません。

車で移動する人も多いかと思いますが、車内での熱中症に注意してください。炎天下で車内の温度がどれほど上昇するのか、JAF交通環境部調査研究課の宮澤俊一さんに聞きました。

車内温度は約1時間後に50℃を超える

「真夏の車内温度を測定したJAFユーザーテストの結果によると、炎天下に駐車していた車内はエアコンを停止して約1時間後に車内温度が50℃近くに上昇し、人が耐えられない温度になりました」(宮澤さん)

JAFユーザーテストでの車内温度の変化は?

【実験方法】

炎天下(気温35℃)において、駐車条件が異なる5台の車の車内温度の変化を測定した。

(1)ボディが黒の車

(2)ボディが白の車

(3)サンシェード対策をした車 

(4)窓開け(上部3cm)対策をした車

(5)エアコン作動車

※3~5のボディはいずれも白

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【結果】

ボディは白色の車より黒色の車のほうが車内温度は上がりやすい。サンシェード対策や窓開け対策をしても、さほど効果はなく、車内温度の上昇を防ぐことはできない。ダッシュボードの温度は、車内温度よりもさらに高温になる。エアコンを作動させる以外、車内は生命が危険な状態になる。

熱中症・火傷に要注意

こうした結果をふまえて、宮澤さんは「高温下では短時間で熱中症になる危険性があります。また、ダッシュボードやハンドル、シートベルトの金具の温度は、車内温度よりもさらに高温になるので、火傷等にも注意してください」と呼びかけています。

(2018年7月14日ウェザーニュース「炎天下の車内は50℃超え!! 車内温度の上昇を防ぐには?」より転載)