【アメリカ大統領選】民主党・クリントン氏が勝利宣言、共和党はクルーズ氏 アイオワ州(UPDATE)

テッド・クルーズ上院議員が、事前の世論調査で1位だった実業家ドナルド・トランプ氏を下した。
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ASSOCIATED PRESS

【UPDATE】2016/02/02 18:55

ワシントンポストによると、民主党のヒラリー・クリントン前国務長官の陣営が勝利宣言した。

2016年アメリカ大統領選挙で、2大政党の候補者選びの初戦となるアイオワ州の党員集会が2月1日、開かれた。投票の結果、共和党はテッド・クルーズ上院議員の1位が確実となり、事前の世論調査で首位だった実業家ドナルド・トランプ氏を下した。ハフポストUS版が伝えた。

集計率99%の段階で、クリントン氏が49.9%、サンダース49.6%と大接戦を演じていた。NHKによると、クリントン氏陣営は、以下のように述べた。

「クリントン氏はアイオワ州の党員集会に勝利した。十分に結果を分析したところ、不確かな要素はなく明らかに最も多くの代議員を獲得した。統計的にいって、結果を変えるような情報はなく、サンダース上院議員がクリントン氏に逆転できるわけがない」

民主・クリントン氏側が勝利宣言 共和・クルーズ氏が勝利 NHKニュースより 2016/02/02 18:38)

党員集会は、州内1774の選挙区ごとに、両党の党員がそれぞれ公共施設などに集まり、支持する候補を決めた。

共和党は、政治経験のなさを逆手に取り、「イスラム教徒の国外追放」など過激な発言で支持を集めた実業家のトランプ氏に、草の根保守運動の「ティーパーティー」の支持を受け、保守強硬派のクルーズ氏が挑む展開。

民主党は、大統領夫人や国務長官などを歴任し、豊富な政治経験を訴えるクリントン氏が、年配層を中心に安定した支持を保ってきたのに対し、貧富の格差是正や国民皆保険など「政治革命」を訴えるサンダース氏が、若者を中心に熱狂的な支持を広げ、急速に追い上げている。

次の舞台は両党とも、2月9日のニューハンプシャー州の予備選挙になる。事前の世論調査では共和党がトランプ氏、民主党はサンダース氏がリードしており、情勢は予断を許さない

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