テイラー・スウィフト、Apple Musicでもストリーミング配信拒否 Apple副社長の返答は?

テイラーは、無料期間中アーティストや作詞家、作曲家、プロデューサーは無報酬になることについて「ショッキングで、失望した」と述べた。
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COLOGNE, GERMANY - JUNE 19: Taylor Swift performs during 'The 1989 World Tour' night 1 at Lanxess Arena on June 19, 2015 in Cologne, Germany. (Photo by Sascha Steinbach/Getty Images for TAS)
Sascha Steinbach via Getty Images

歌手のテイラー・スウィフトは、6月30日にサービスを開始するAppleの定額制の音楽ストリーミング配信サービス「Apple Music」に自身の最新アルバム「1989」を配信しないと発表した。

6月8日にAppleが発表した新サービスは、月額9ドル99セントで、最初の3カ月は無料で利用できる。テイラーは自身のTumblrページで、Appleに公開書簡を公開し、Apple Musicに「1989」を配信しない理由を明かした。

テイラーは、無料期間中アーティストや作詞家、作曲家、プロデューサーは無報酬になることについて「ショッキングで、失望した」と述べた。

これは私の問題ではありません。ありがたいことに、私は5枚めのアルバムを出して、ライブ・ショーをすることで自分自身、私のバンド、クルー、そしてマネジメントチームのサポートができます。これは、初めてシングルを発表して成功しても3カ月間は支払われることのない、新しいアーティストやバンドの問題なのです。これは、最初のシングルのロイヤリティで借金を返そうと考えている若いソングライターの問題なのです。そしてこれは、休むことなく仕事を続けるプロデューサーの問題なのです。彼らは、先駆者となっているAppleのイノベーターやクリエーターのようなものです……しかし、彼らの歌に対して、3カ月間対価が支払われることはないのです。

テイラーはこれまでも、音楽ストリーミング配信サービスの大手Sportifyからも、自身の作品を引き上げている。テイラーは2014年11月、Yahoo Musicのインタビューで次のように述べた。「私は自分の生涯の仕事を、実験に費やすつもりはありません。この音楽の作詞・作曲者やプロデューサー、アーティスト、そしてクリエーターに穴埋めしてもらおうなんて思っていません。音楽には価値がない、無料であるべきだという考えに同意しません」

2014年7月、テイラーは変化する音楽業界についてウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿し、アーティストは自分たちの音楽をよりコントロールするようになるだろうと予測した。「個々のアーティストと彼らのレーベルはやがて、アルバムの価格を自分たちで決めることになるでしょう。私は、アーティストたちが自分自身を過小評価したり、自分たちの芸術を低く見たりしないように願います」

テイラーの声明に対して、Appleのエディー・キュー上級副社長はTwitter上で反応した。

Appleは、常に必ずアーティストに報酬を支払います

Apple Musicは、ストリーミング配信でもアーティストに報酬を支払います。お客様の無料トライアル期間中でも同様です

テイラー、そしてインディ系のミュージシャンのみなさん、仰りたいことはわかります。Love, Apple

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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