シンガーソングライターの山下達郎さん(64)が、9月17日放送されたTOKYO FM「山下達郎のサンデー・ソングブック」で、ライブ会場で曲に合わせて大声で歌う客に苦言を呈した。
番組で山下さんは「ひとつ、気になるお便りですが」と、金沢市のリスナーから届いた投稿を紹介。その投稿は「私が達郎さんのライブに行くと、大盛り上がりの場面でついつい大声で達郎さんと合唱してしまいます。隣の妻は『あなたの声しか聞こえない』と大ヒンシュクです。周りの方にも迷惑かも。これってダメでしょうか?」と意見を仰いだものだった。
これを読んだ山下さんは「ダメです」とバッサリ。続けて、次のように話した。
一番迷惑な、アレです。あなたの歌を聞きに来ているんじゃないので。奥さん優しいですね、でもね。自分の隣にそういうオジサンがいたら、私は言いますよ、ウッフッフッフ(笑)。
山下さんは続けて、「コンサートチケットに、3歳以下のお子様は、お膝の上なら無料と記載されています。私の孫もこの手でライブデビューさせたいのですが、でも今までそんな方、お見かけしたことありません。クラッカーでびっくりしてしまうからでしょうか」と投稿を読み、次のように語った。
これはそれぞれの方の良心と言いましょうか、節度にお任せしております。ちっちゃなお子さんが、ひたすら泣かれるとですね、これライブに支障をきたしますので、そういう時は、お母さんなりお父さんが連れて出られるとか、そうした一般常識の節度をお守りいただければ。
就学児童以下は入れないっていうライブがありますけど、私の時はしておりません。核家族化しておりますので、子供さんが入れられないということになると、お母さんがライブに入れないことになりますので、そこは昔からしていますけど、その方々の節度を信頼してのアレなので、それは一つよろしくお願いします。
音作りへのこだわりが強く「職人」の異名を取る山下さんは、自身のライブへの熱い思いを伝えた一方で、世の中の母親への優しさもみせていた。
ちなみに「クラッカー」とは、山下さんの曲「LET'S DANCE BABY」の曲中、客がクラッカーを一斉にならす山下さんのライブのお決まりごと。
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