7月10日夜の日本テレビの番組に出演した自民党の谷垣禎一幹事長は、安倍晋三政権下での憲法改正について問われ「国会の中でよく議論をして、基本的に野党第1党と折合うものをやるべきと思っている」と改憲への意欲を語った。
自民党など改憲に前向きとされる4党で78議席をうかがう情勢で、非改選議席も含めて憲法改正の国会発議に必要な3分の2(162)議席に迫る勢いと報じられたことを受けて、司会者の質問に答えた。
これに対し、民進党の枝野幸男幹事長は「自民党から提起されている憲法改正草案は(現行憲法の)基本原則を否定し、立憲主義を否定するもので、協力できない」と批判。
谷垣幹事長はこの批判について、「私どもは、立憲主義を否定しているわけではない。(制定から)70年が経って、憲法の条文と現実とが噛み合わないものもある。きちっと整理して、一致できるものをやっていくということではないかと思う」と話した。
一方で、谷垣幹事長は選挙期間中については「アベノミクスは評価していただいたと思う。憲法については我々はあまり言っていたわけではない」とも話した。
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