新国立競技場に為末大さん「建設プロセスに選手の声が入っていたことはない」

新国立競技場に、ついに、元オリンピック選手からも批判が。
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2520億円の巨額の公費を投じて建設されることが決まった新国立競技場。各界から批判が相次ぐ中、元陸上選手で2000年シドニー、2004年アテネ、2008年北京と3大会のオリンピックに出場経験のある為末大さん(37)が「選手が建設プロセスに入っていたことはない」という内容のツイートを投稿した。

さらに、今回の騒動について、スポーツ選手ももっと声を上げるべきでは、という声について、関わることがマイナスになるとの見方も示している。

■新国立競技場、各界からも異論相次ぐ

新国立競技場はもともと、約1300億円の整備費で建設されることになっていたが、コンペで選ばれたザハ・ハティド氏の案では3000億円以上かかることが明らかになり、2014年に日本スポーツ振興センター(JSC)が大幅に規模を縮小し、1625億円規模の修正案を公開。資材高騰などが影響し、2520億円がかかることが判明したが、結局、このまま建設されることが決まっている。

当初の予定を超える巨費が注ぎ込まれることに対して、元ラグビー選手の平尾剛さんや、俳優の渡辺謙さん、作家の平野啓一郎さんら、各界から異論が相次いでいる。