タリバンがアフガン北部主要都市クンドゥズを制圧、軍は反撃作戦に着手

アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは28日、北部クンドゥズ州の州都クンドゥズを襲撃、州知事公舎などを占拠して都市の大半を制圧した。目撃者や当局者らが明らかにした。
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KUNDUZ, AFGHANISTAN - JULY 29: Afghan security forces take security measures around Kale-i Zal and Han Abad district of Kunduz city, leaving 43 killed, in Afghanistan, on July 29, 2015. (Photo by Undercover Police Station/Anadolu Agency/Getty Images)
Anadolu Agency via Getty Images

[クンドゥズ(アフガニスタン) 28日 ロイター] - アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは28日、北部クンドゥズ州の州都クンドゥズを襲撃、州知事公舎などを占拠して都市の大半を制圧した。目撃者や当局者らが明らかにした。

タリバンの戦闘員らは、市内中心部の広場に旗を掲げたほか、地元の刑務所から数百人の仲間の戦闘員を脱走させたという。タリバンによってアフガンの州都が制圧されたのは、タリバン政権が崩壊した2001年以来初めてとみられる。

タリバン報道官によると、戦闘員らは夜明け前に三方面から奇襲攻撃を仕掛け、州知事公舎や州警察本部を支配下に置いた。また報道官は「われわれの戦闘員は空港に向かっている」とツイッターで明らかにした。

アフガン内務省報道官は、「クンドゥズの大半がタリバンの手にわたった」とした上で、アフガン軍部隊が同市の空港に集まっていると述べた。アフガン高官によると、同国軍の特殊部隊が反撃作戦のため、空港に派遣された。

今回の襲撃で、クンドゥズ警察はタリバン戦闘員20人が死亡し、警官3人が負傷したとしているが、負傷者に関する最新の情報は明らかになっていない。