教科書を作る際の指針となる学習指導要領の中学・高校向けの解説書に、尖閣諸島と竹島を「日本固有の領土」と明記することを文部科学省が検討していることが分かった。2014年度に予定されている中学向け教科書検定から適用させたい考えだ。朝日新聞デジタルが次のように報じている。
解説書は現在、中学社会科の地理的分野で北方領土と竹島に関する指導について記述。竹島に関しては、「韓国との間に竹島をめぐって主張に相違があること」などに触れる必要性を示している。一方、高校地理では「中学の学習を踏まえ、わが国の正当な主張に基づいて的確に扱う」などとしているが、竹島とは明記していない。尖閣諸島については、中学、高校いずれにも記述されていない。
検討中の案では、中学の地理的分野で、新たに尖閣も加えて「わが国固有の領土」と明記。尖閣に関しては「領有権問題は存在しないことを理解させる」などと記述する。中学の歴史や公民的分野、高校の日本史でも説明する方針だ。
(朝日新聞デジタル『「尖閣・竹島は領土」明記を検討 文科省、教科書指針に』2014/1/11 12:02)
与党の自民党を中心に根強い「領土に関する日本の正当性をもっと教えるべきだ」との声に配慮した格好だ。この報道についてネット上では「国内にも海外にも、どんどんアピールするべき」と支持する意見の一方で「学生に政府の考えを押しつけるのは良くない」という意見も出ている。
【※】中学校や高校の教科書でも尖閣諸島や竹島が「日本領」と明記することを求める方向になる今回の改訂案をどのように思いますか?コメント欄にご意見をお寄せください。
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