「日本のマチュピチュ」や「天空の城」と呼ばれる兵庫県朝来(あさご)市の国史跡「竹田城」で、市が国に無許可で石段の修復や登山道の整備をしていたことが明らかになった。産経WESTなどが報じた。
工事があったのは、史跡域内で、山頂の城跡に向かう「大手道」(約700メートル)の一部。現在は閉鎖中だが、JR竹田駅に近く利便性が高いため今後の開通を見込み、9月から城跡に近い約30メートルで、崩れた石段の修繕や登山道の拡幅などを実施。重機が通れるよう、撤去した石段もあった。
(「天空の城」国史跡なのに無断で登山道拡幅、石段撤去も 兵庫・朝来市「手続きの認識不足」 - 産経WEST 2014/11/16 12:13)
文化財保護法は、国史跡の現状変更には国の許可が必要と規定している。朝日新聞デジタルによると、兵庫県教委は同法に違反しているとして、朝来市に工事中止を指示。朝来市は国や県と協議して原状回復する方針だ。
朝来市竹田城課の担当者は「観光客が増加し、登山道の安全のために工事をしたが、手続きについて認識不足だった。申し訳ない」と話しているという。
【訂正】初出では「兵庫市竹田城課」となっていた箇所を「朝来市竹田城課」と、お詫びして訂正いたします。(2014/11/17 12:11)
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