10月22日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、まさかのハプニングがあった。
明治大学の高山俊外野手にヤクルト、阪神が1位指名で重複。ヤクルト・真中満監督と、阪神の金本知憲監督が抽選に臨んだ。くじを開けた真中監督が、片手を挙げてガッツポーズ。満面の笑みで、当たりくじを引いたと思われた。TBSの中継も「ヤクルトです!真中監督が引きました。神宮の星は神宮のプロ野球チームへ!」と実況。ヤクルトが交渉権獲得とテロップが表示された。
高山俊外野手(明大)の1位指名の抽選で交渉権を獲得したと勘違いし、ガッツポーズするヤクルトの真中満監督(右)=22日、東京都内のホテル
その後、真中監督は場内インタビューで「いや、もうドキドキしましたね。一番初めに(くじを)開いてやろうと思ったので良かったです。三拍子そろった選手ですので、チームを代表するような選手になってもらいたいと思います」と喜びの声。高山本人にも「慣れ親しんだ神宮球場だと思いますので、一緒にヤクルトでプレイしましょう。頑張りましょう」と、メッセージを送った。
しかし、数分後に確認ミスがあったことが判明。日本プロ野球の井原敦事務局長は、「訂正をいたします。ただ今のくじ引きで当たりくじを引いたのは阪神球団でございます。ヤクルトはハズレくじでした。確認のミスがございました」と説明。会場では「えええ〜!」と、どよめきが広がった。
くじは2つ折りで左右に開くタイプで、左側にドラフト会議のロゴが印刷されている。右側は、当たりくじなら「交渉権確定」のスタンプがあり、外れなら白紙だった。井原事務局長の説明によると、ヤクルトの真中監督は左側のロゴを見て早合点してしまったという。
阪神の金本監督が改めて場内インタビューに臨み、ほっとした様子で笑顔見せた。「ビデオ判定でホームランに覆った。こういう心境です。やっぱ、ドキドキしましたね。真中監督の叫びに騙されて(くじを)見なかったんですよ。よかったです」。
抽選用紙を確認ミスし、唇をかむプロ野球・ヤクルトの真中満監督(左)=22日午後、東京都内のホテル
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