高畑勲さんの「お別れ会」で音楽家・久石譲さんが語ったこと「無名だった僕を...」

「一緒に仕事ができたことを誇りに思っています」
|
Open Image Modal
スタジオジブリ/HUFFPOST JAPAN

4月5日に肺がんで亡くなったアニメーション監督の高畑勲さんを偲ぶ「お別れの会」が、5月15日に東京・三鷹の森ジブリ美術館で開かれ、音楽家の久石譲さんなどが参列した。

音楽家の久石譲さんは、映画「風の谷のナウシカ」でプロデューサーだった高畑さんと初めて出会い、遺作となった「かぐや姫の物語」でも音楽を手がけた。

久石さんは、「当時、本当に無名だった僕を起用していただいた。今日あるのは高畑さんのおかげです」と語り、恩人の高畑さんを偲んだ。

「今世界中の人に歌ってもらっている(映画「天空の城ラピュタ」の主題歌)『君をのせて』は、宮崎さんと僕と高畑さんがいなかったら、完成しなかった曲です」

「最後にかぐや姫の音楽を担当させていただいて本当に感謝しています。一緒に仕事ができたことを誇りに思っています」

久石さんは仕事やいろんなことで悩んだ時、今も最後に「高畑さんだったらどうするだろう」と考えると明かした。

「そういう意味では、高畑さんは....僕の中では生きてます。本当におつかれさまでした。 お別れは言いません。心からご冥福をお祈りしますが、またいつかどこかで会いましょう」

Open Image Modal
お別れ会で高畑さんを偲ぶ、宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサー
スタジオジブリ / HUFFPOST JAPAN

5月18日の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」では、高畑監督の集大成にして遺作となった「かぐや姫の物語」が放送される。