9月28日、東京・新宿区の高田馬場駅で利用客9人が目などに痛みを訴えた事件は、現場にいた女が催涙スプレーをまいた疑いが出てきた。警視庁への取材結果としてNHKニュースが報じた。
事件が起きた後、平静を取り戻した西武新宿線の高田馬場駅(9月28日撮影)
朝日新聞デジタルによると、28日午後5時40分ごろ、西武新宿線の高田馬場駅の下り線のホームで異臭がし、男性4人と女性5人の計9人が目やのどに痛みを訴えるなどして病院に搬送された。
NHKニュースによると、被害者の1人が「首もとにスプレーのようなものをかけられ、振り向いたら女がいた」と話しており、警視庁は、この女が催涙スプレーのようなものをまいた疑いがあると見て行方を捜査しているという。
またFNNニュースは、高田馬場駅のホームの防犯カメラに、異臭騒動が起きているにもかかわらず、ホームにたたずむ、赤っぽい服を着た不審な女が映っていたと報じている。
■3年前にも催涙スプレー事件
高田馬場駅では2013年に、催涙スプレーが利用者にかけられる事件が起きている。
朝日新聞によると2013年7月30日夜、JR高田馬場駅の女子トイレで、女が居合わせた女性に催涙スプレーを噴射し、トイレ内にいた10~30代の女性7人が目やのどの痛みなどを訴え、病院に搬送された。
現場から逃走した神奈川県相模原市の29歳の女が約2週間後、傷害の疑いで逮捕されている。