横綱日馬富士(33)が秋巡業中に東前頭8枚目の貴ノ岩(27)を殴ってけがを負わせたとされる問題で、貴ノ岩側が11月14日、鳥取県警に被害届を提出した。日本相撲協会の話として、FNNニュースなどが報じた。師匠の貴乃花親方が提出したという。親方は「被害届を取り下げるつもりはない」と話していたという。
スポニチによると、鳥取巡業後、日馬富士は後輩のモンゴル出身力士を集めて宴会を持った。その際に酔って貴ノ岩に絡み、態度が気に入らないという理由で、近くにあったビール瓶で思い切り殴打したという。
貴ノ岩は福岡市内の病院に入院。九州場所を初日から休場し、13日に「脳振とう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏の疑いで全治2週間」の診断書を提出した。
朝日新聞デジタルによると、14日、日馬富士は部屋のけいこ後に報道陣に対し、騒動を神妙な面持ちで謝罪。師匠の伊勢ケ浜親方と貴ノ岩が所属する貴乃花部屋に到着したが、その時にすでに車に乗っていた貴ノ岩の師匠、貴乃花親方は2人が敷地内で近寄ってきたのにもかかわらず車から降りずそのまま外出し、どちらにも謝罪することはかなわなかったという。