漫画家の久保帯人さん、亡くなったファンレター送り主に「お礼が言いたい」 情報提供を呼びかける

漫画『BLEACH』ファンの男の子の手紙には、住所も名前も書かれていなかった。
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「週刊少年ジャンプ」で連載された漫画『BLEACH』などで知られる漫画家の久保帯人さんが、自身のTwitterに「名前も住所もわからないファンレターの送り主を探すお手伝いをしてくれませんか」と呼びかける漫画を投稿し、話題になっている。


久保さんは2001年から「週刊少年ジャンプ」で漫画「BLEACH」の連載をスタート。久保さんの代表作でもあるこの作品は、霊感の強い高校生・黒崎一護(くろさき・いちご)が主人公で、一護は「死神」となり、仲間と共に敵を倒しながら強く成長していく。ジャンプ漫画の「王道」とも言われるバトル漫画だ。「卍解(ばんかい)」など特徴的な能力名が登場することでも知られ、アニメ化や映画化もされた。

2016年8月、15年間にわたる連載にピリオドが打たれたが、今もなお多くのファンに愛されている。

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「BLEACH」1巻=amazon.jp

「BLEACH」の連載終了から約3カ月が経った11月17日、久保さんは11ページにわたる書き下ろしの漫画をTwitterに投稿した。漫画の冒頭では、15年の連載を支えてくれたファンに向けて、感謝の言葉を綴っている。


その上で久保さんは、連載10年目に「体を壊した」ことを明かした。

「自分は漫画家失格だ」「すぐに連載を終えるべきなんじゃないか」「まだストーリーは途中だ」「どうやって終わればいいんだろう」、日々そんな思いに苛まれていたころ、久保さんの元に「送り主の住所も名前も書かれていない手紙」が送られてきたという。


手紙は、余命1年半だと宣告された「闘病中の男の子」からだったという。

なぜ、その手紙の送ってくれた男の子を探したいと思っているのか。久保さんは万感の思いを込めて描いている。


久保さんは「彼についてのどんな情報でも構いません。ご存知のことがあれば、この投稿フォームからメッセージを送ってください」と呼びかけた。