安保法案に反対する高校生のグループが8月2日、東京・渋谷でデモを行った。参加者は約5000人(主催者発表)。高校生だけでなく大人も参加し、音楽に合わせて「安倍晋三から未来を守れ」「何か自民党、感じ悪いよね」などと声を上げ、センター街や原宿を練り歩いた。
■主催は、高校生らが立ち上げた「T-ns SOWL」
主催したのは高校生らが立ち上げた「T-ns SOWL」(ティーンズソウル)。選挙権が18歳に引き下げられたことを受け、「高校生が政治に対し学び思考することが強く求められている」と呼びかけているグループだ。
同グループのFacebookページには、メンバーらの安保法案に対する考えが、次のように掲載されている。
私は戦争を体験してない。70年前戦争を経験した人々は、反省し武力をなくしていく道を選ぶことを決意した。世界中の平和を求める心を信じることに決めた。だが、70年経って日本はその反省と決意を忘れしまっているようだ。
(「T-ns Sowl Facebookページ:ちるちるのShout」より 2015/07/11 20:41)
毎日友達とバカやって楽しんで、恋人と同じ時間を過ごして、そんな日常が『戦争』っていう『失敗した政治』のせいで潰されるなんて嫌だ!この話に右翼、左翼とか宗教、年齢とか関係ない!『戦争したくない平和な日本がいい。』それだけだと思う。
(「T-ns Sowl Facebookページ:リバースカイのShout」より 2015/07/14 22:39)
まず僕は戦争法案に反対です。だけど賛成派の人が全て間違ってるとは思っていません。そりゃ中には大日本帝国に戻そう!天皇万歳!って言う人がいます。それについてはただただ恐怖です。そこには戻りたくありません。ただ賛成派の人でもしっかり考えてるんだなって思う人がいるのも確かです。結局は賛成派の人も反対派の人も目指してるのは平和と同じなのです。もう一回言いますが僕は戦争法案に反対です。それは戦争法案が通ってしまったら通す前よりもリスクが高いと思うからです。僕は国会要請にこの前行きました。大阪維新、自民、共産、何人かの秘書さんと話をする事が出来ました。維新、共産はまだ反対なのはわかるけど、自民でさえ、きっぱりとは言わなかったけど「党の方針は賛成だから詳しくは話せないけど、戦争はいやだ。」と言っていて自民の中にも苦しい思いをしてる人もいるんだと思いました。そういう言いづらい立場の人が声を出せるようにこれからも活動していきたいと思います。
(「T-ns Sowl Facebookページ:じょーちゃんのShout」より 2015/07/09 19:06)
■参加者の声「大人に勝手に決められてたまるか」
デモでは、「戦争する総理はいらない」「安倍晋三から日本を守れ」「今、立ち上がれ」「I don't need you, Abe(安倍さん、あなたを必要としていない)」などと繰り返してコール。「とりま、一緒に歩こうぜ」などのプラカードを掲げて行進した。
また参加者はデモで、次のようにスピーチした。
「(安保法案は)『俺、未成年だけど、お酒飲みたいから法律変えるわ』っていうのと同じくらい、意味わからないことを言っている」
「私がこの戦争法案に反対する理由は、今、与党が(安保法案を)決定しようとしているプロセスが、立憲主義を踏みにじるものだからです。こんなやり方を許したら、時の政権が都合の良い解釈でやりたい放題にできてしまうからです。ただ戦争に行きたくないから反対しているのではなく、この国の民主主義を守らなければならないから、今、声を上げているのです。自分たちに十分関係のある法案について、『ちょっと良くわからないな』と言って、私たち高校生は黙ってなきゃいけないんですか?『そんなの、大人に勝手に決められてたまるか』って思います」
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