イスラム教の過激派組織「イスラム国」がシリア北部の21の村を襲撃したことを受け、何千というクルド人たちがトルコ国境付近まで避難した。しかし、夜がふけてもこれらの避難民はトルコ国境を越えられず、シリア側にとどまっているという。9月18日、ロイターなどが報じた。
ロイターによると、トルコのアフメト・ダウトオール首相は、これらの難民に対する支援を拡大するよう指示しているという。しかし、トルコのクルド人による武装勢力「クルド労働者党」(PKK)は、トルコやアメリカなどからテロリスト集団と指定されており、状況は複雑だとアルジャジーラは分析する。
クルド人は独自国家を持たない世界最大の民族集団で、シリア、トルコ、イラク、イランにまたがって分布している。トルコのクルド人が中心となって組織するPKKは、トルコ首都アンカラの商業施設で自爆テロを起こすなど、これまで30年にわたってクルド人国家の樹立を目指す過激な活動を行ってきたとされる。
【訂正】2014/09/20 10:22
当初の記事で、「シリアPKK」と誤表記していましたが、正しくは「トルコのPKK」でした。
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー