シリア政府軍は11月25日、イスラム過激派組織「イスラム国」が首都と位置づけているシリア北部の都市ラッカに大規模空爆を行い、少なくとも63人が死亡した。中東の衛星放送局「アルアラビーヤ」が報じた。
ロイターによると、NGOの「シリア人権監視団」の代表ラミ・アブドゥルラーマン氏は10機の戦闘機が少なくとも10回ラッカを爆撃したと述べた。
「主にラッカの西部地域が爆撃された。死亡したうちの36人は民間人だ。残りは戦闘員だったかどうかはまだわからない」
BBCによると、ラッカは2011年に始まった反アサド政権の内戦以来、シリア政府が失った唯一の州都だ。西欧諸国の支援を受けた反政府軍が2013年3月に掌握したが、2014年1月には「イスラム国」が制圧した。
CNNによると、9月から始まったアメリカ軍中心の有志連合のシリア空爆で、これまで900人以上が死亡している。また、国連の発表でシリア内戦の死者は今年8月の時点で19万1000人を超えている。
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