ある調査によると、回答したアメリカ人の3人に1人が、シリア紛争は世界の終末の兆候であると考えている。
聖書には、シリアの首都ダマスカスの破壊を予言し、ハルマゲドンの到来と結びつける文があるため、現在繰り広げられている争いは世界滅亡の前兆だと多くの人がとらえることにつながったようだ。
「米国によるシリアへの軍事介入は、ヨハネの黙示録で語られる最終戦争を招くだろう」という問いに対しては、26%の人が「そう思う」と回答している。
男女によって、回答に差が出ている。男性より女性の方が、現在のシリア情勢は聖書の預言通りであると考える傾向が強い。
居住地や所得も、回答に影響を与えている。具体的には、米国の南部に住む人や、年収が2万5000ドル以下の世帯に属する人は、シリア情勢と世界の終わりを結びつける傾向が強い。
また、回答者の5人に1人が「自分が生きているあいだに世界は終わりを迎えると思う」という問いに対して「そう思う」と答えている。
ライフウェイは、オクラホマ州エドモンドにあるフェイス・バイブル教会のマーク・ヒッチコック牧師の推測として、経済的また政治的に困難な時代にあって、答えを求める人々は、すべては神の御手の中にあることを望み、何者かがすべてを操っていると思いたいのではないかという見方を紹介している。ヒッチコック牧師には、聖書の預言に関する著作もある。
ダマスコ(ダマスカスのこと)についての託宣。「見よ、ダマスコは都の面影を失い/瓦礫の山となる。(新共同訳より)
宣教学者でもあるライフウェイのエド・ステッツァー会長は、多くのキリスト教信者が聖書とシリア情勢を結びつける理由は理解できるとした上で、こう語っている。「キリスト教信者にとって、世界の終わりは絶望ではありません。終わりは新たな始まりを意味します」
[Yasmine Hafiz(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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