内戦が続くシリアの2都市で2月21日、爆発があり、AP通信によると、約130人が死亡した。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)は両方の事件に関与を認めた。
首都ダマスカス郊外のサイイダ・ザイナブ地区では少なくとも83人が死亡し、170人以上が負傷した。国営SANA通信が伝えた。イギリスを拠点とする国際人権団体「シリア人権監視団」は62人と伝えている。SANAによると、爆発は学校の近く、午後の混雑する時間に起きたという。現場はイスラム教シーア派の聖地に近い。レバノンのシーア派武装組織「ヒズボラ」のテレビによると、2人の実行犯が、2台の車を使って自爆テロをしたという。
中部の都市ホムスの爆発では、シリア外務省によると、少なくとも46人が死亡し、数十人の負傷者が出た。シリア人権監視団は59人が、2台の車の爆発で死亡したとしている。
ホムスでのテレビ映像では、道路に破片とバラバラになった車が散乱し、黒こげになった男性が担架で運ばれている様子が写っている。サイイダ・ザイナブの映像には、子供を含む負傷者を運ぶ人々が走り回っている様子がみられるという。
シリア内戦を巡って関係国などと協議中のアメリカのケリー国務長官は、戦闘行為停止の「暫定合意」が数日中にも発効するとの見通しを明らかにしたが、すべての勢力に対する強制力がないことも認めた。
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