名刀「燭台切光忠」に触れる権利に申し込み殺到 ⇒ 2時間で定員達成

ふるさと納税の「体験型謝礼品」でした。
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現在の燭台切光忠の姿(徳川ミュージアムのブログより)
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ふるさと納税をして、名刀に触れろう。そんな取り組みを水戸市が始めたが、申し込みが殺到して2時間足らずで締め切られた。

水戸市が「体験型謝礼品」として用意したのは、水戸徳川家に伝わる名刀「燭台切光忠(しょくだいきりみつただ)」を手に取って鑑賞と写真撮影ができる権利だった。水戸市内の徳川ミュージアムで、2019年2月2日または9日のどちらか、寄付者が希望する日の午後4時から実施する。

クレジットカードで10万円の入金が必要。9月28日午前10時から募集を開始したが、午前11時50分ごろには20人の定員に達し、まもなく募集を締め切った。水戸市の市民税課によると、申込者の多くは女性と見られるという。

■燭台切光忠とは?

産経ニュースによると「燭台切光忠」は全長約67センチの打刀。鎌倉時代に製作された。元は戦国武将、伊達政宗の所有物で、政宗が近くにあった燭台ごと小姓を切った逸話から「燭台切」と呼ばれる。第2代水戸藩主・徳川光圀が幼年の頃に、政宗から譲ってもらったという。

しかし、1923年の関東大震災で被災。世間一般的には現存していないと思われてきた。

だが、実際は水戸徳川家が他の多数の刀剣類と一緒に水戸市内で保管していた。メールなどで要望が来るようになったため、徳川ミュージアムでは2015年以降は一般公開を始めた。震災時の火災で、刀身以外は全て火事の高温で溶け、刀身も焼けて黒く変色しているという。

「燭台切光忠」は日本刀を擬人化したオンラインゲーム「刀剣乱舞」にも登場していることで、根強い人気がある。