スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが4月29日、宮崎駿監督の新作長編の公開時期について発言した。2016年11月、NHKが放送したドキュメンタリー番組「終わらない人 宮崎駿」では、新作長編が2019年に完成・公開と示唆されていたが、鈴木氏は「そんなことできるわけない」と強く否定した。
この日、鈴木氏は幕張メッセで開催中の「ニコニコ超会議2017」に出演し、書道パフォーマンスを披露。巨大なキャンバスに大きな「まっくろくろすけ」などを描いた。
鈴木氏が描いた「まっくろくろすけ」と、宮崎監督のコスプレをするジブリファンの「いずみ包」さん(41)
作品に押された落款。この日のために、宮崎監督がデザインしたという
パフォーマンス終了後、報道陣から宮崎監督の新作長編の制作状況を問われると、鈴木氏は「いま絵コンテを書いています。去年(2016年)の7月から描いていたんです」「全然、進捗状況はよくない」と、スケジュールの遅延を明かした。
その上で、「2019年完成予定」とするスケジュールについて「そんなのは誰かが勝手に書いたことで、そんなことできるわけがない。僕はそう思っています」と否定した。
公開時期については「わからない」、タイトルについても「それは言えません」と回答。絵コンテについても「まだ20分(間しかできていない)」と述べた。
■鈴木プロデューサー「宮崎監督が生きている間には…」
2016年11月に放送されたNHKのドキュメンタリー番組「終わらない人 宮崎駿」では、宮崎監督が鈴木氏に見せた新作長編の企画書が映し出されたが、そこには「小生78才 生きてるかな?」の言葉とともに、書き添えられていた。
囲み取材終了後、ハフポストが「以前、宮崎監督が気にされていましたが、(監督が)生きている間にできそうですか?」と問うと、鈴木氏は「んー、わからない」と答え、会場を後にした。
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