9月24日、国連特別サミットで今後15年間の新たな世界の目標、「持続可能な開発目標」が採択される前夜。貧困、不平等、気候変動の終結を目指し、世界中の2,000以上の市民団体が参加する大規模キャンペーンaction2015が 主催する#LightTheWayイベントが世界各地で開催された。
筆者がいるここニューヨークでは、ダグ・ハマーショルド広場が舞台となり、世界の著名な人道家、子ども・若者代表、ミュージシャン、宗教指導者、国連事務総長特別顧問などがステージに上がり、思い思いの「光」を手にした参加者と共に「行く手に光を!」「人々による、人々のための目標!」と声を挙げた。そして、これからの変革の主要な担い手として、世界16カ国を代表する子どもたちは、「今こそ、変革を」と英語、スワヒリ語、スペイン語で力強く呼びかけた。
期待と希望の熱気に包まれた空気。しかし、貧困、不平等、気候変動は、どれをとっても強い政治的意思や構造的課題への取り組みを抜きにしては解決不可能な難題であることも、広場に集まった人々は共有している。果たして、どれだけの政治家や政策決定者の耳に、今日のかけ声は届いただろう。すべての人が尊厳を持って生きられる今と未来のために、そして地球の存続のために、これはただの始まりに過ぎない。決起集会を終えた人々は、これから取るべき行動、起こすべき変革への想いを新たに、それぞれの持ち場に戻っていった。
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
アドボカシー・マネージャー 堀江由美子