2年前から行方不明になっていた埼玉県朝霞市の当時中学1年の女子生徒(15)が3月27日、東京・中野区で保護された事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕状が出されて身柄を確保された同区東中野、職業不詳、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)は、千葉大学を今月卒業したばかりだった。警察は、2年近くの間、千葉県内で女子生徒と一緒にいたとみて詳しく調べている。産経ニュースなどが報じた。
寺内容疑者は大阪府池田市出身。千葉大によると、工学部情報画像学科に在籍し、今年3月23日に卒業、就職も決まっていたという。寺内容疑者のものとみられるフェイスブックによると、「千葉大学出身」と記載され、勤務先には米国内の航空学校の名が記されていた。寺内容疑者とみられる男性が航空機と一緒に撮影した写真なども掲載されていた。
昨年3月に東京都内で開催されたセミナーの紹介ページにも「就職活動中の大学生」として書き込んでいた形跡もあった。
(【埼玉失踪少女保護】最近まで千葉県内で監禁か 容疑者は千葉大工学部卒 FBには勤務先に米国の航空学校名が… - 産経ニュースより 2016/03/28)
NHKは関係者の話として、寺内容疑者は4月からは消防設備の会社で働くことが決まっていて、2月、住んでいた千葉県内のマンションから東京・中野区のマンションに引っ越していたと伝えた。
また寺内容疑者は、2013年夏ごろにアメリカで自家用機操縦のライセンスを取得していたという。
■「さわやかな好青年」
寺内容疑者は、小学生だった十数年前、家族で池田市に転居してきたという。
両親と妹の4人家族。寺内容疑者はドッジボールが好きな明るく礼儀正しい少年だった。小学6年生のときは地域の子供会でリーダー役を務めていたという。「年下の子どもの面倒をよく見ていた。優しい子だった」と男性は話す。関係者によると、大阪教育大付属池田中、同池田高に進学した。
(「さわやかな好青年」 女子誘拐容疑者の実家近所の住民:朝日新聞デジタルより 2016/03/28 11:34)
実家近くに住む男性が最後に寺内容疑者に会ったのは数年前で、朝日新聞デジタルに「さわやかな好青年で、とても事件を起こすようには見えない」と話したという。