東京都中央卸売市場「築地市場」(中央区)で1月5日朝、新春恒例の初競りが行われた。11月に築地市場が江東区豊洲に移転するため、同市場での最後の初競りとなった。毎日新聞などが報じた。
最高値がついたのは、200キロの青森県大間産クロマグロで、2015年の約3倍となる1400万円(1キロ当たり7万円)。築地が本店のすしチェーン「すしざんまい」を運営する「喜代村」が5年連続で落札した。
同社の木村清社長は、「感無量。いいマグロをお客さんに食べてもらいたい」「今年はマグロの量が多かった。もうちょっと値段が出ても良かったかなと思った」などと語り、新市場について「豊洲もいい市場になってほしい」と期待を寄せた。
■「マグロの初競り」とは
新春恒例の「マグロの初競り」は2013年、喜代村がクロマグロを1億5540万円の高値で落札し話題となった。
落札価格が高騰するきっかけとなったのは2008年の初競り。香港資本の「板前寿司ジャパン」の中国人経営者と喜代村と競り合うようになったが、2014年の初競りで、板前寿司ジャパンが高値競争から撤退。2014年が736万円、2015年が451万円と価格は落ち着いていた。
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