「本当とは思えない風景」の画像集

自然とは、ときに怖く(オーストラリアのクモのように)、ときに寒く(米国中東部を襲った極渦のように)、ときに危険だ(ハワイで撮影された雷光のように)。
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自然とは、ときに怖く(オーストラリアのクモのように)、ときに寒く(米国中東部を襲った極渦のように)、ときに危険だ(ハワイで撮影された雷光のように)。

しかし同時に、自然は奇妙だ。ときには、現実と幻想がミックスされたようにさえ見える。以下のシュールな写真で、それを確かめてほしい。

この世のものとは思えないボリビアの塩原

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ウユニ塩原は、古代の塩水湖が干上がり、塩だけが残ってできた。雨季になると数センチメートルの水がたまり、巨大な鏡となる。

荒涼としたナミブ砂漠

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ナミブ砂漠は、アフリカ大陸先端の南西部、大西洋に沿って細長く広がっている。塔のような砂丘が特徴で、300メートルほどに達するものもあるとされる。過酷な環境に順応して生きる動物や植物も存在する。

風船ガムのようなピンク色の湖

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オーストラリア南西部の沖合に浮かぶミドル島には、ピンク色の湖がある。専門家は、地下の好塩性細菌がピンク色を生み出していると推測しているが、定かではない。

変幻自在のムクドリの群れ

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ムクドリの群れが一体となって急降下や急上昇を繰り返す様子は圧巻だ。一体どうやって、次の動きを群れ全体にすばやく伝えるのかはまったくの謎だ。

フィリピンの「チョコレート・ヒル」

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フィリピンのボホール島には、高さ30メートルから90メートルほどの円錐形をした石灰岩の山々が1000個以上並んでいる。草に覆われた山々は、乾期に入ると茶色になり、さながらチョコレートのようだ。

ソコトラ島の竜血樹

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イエメンのソコトラ島は、生態系の多様さから、「もう1つのガラパゴス」と呼ばれる。写真は、同地に現生する竜血樹(dragon's blood tree、リュウゼツラン科ドラセナ属に属する常緑高木)。名前の通り、真っ赤な樹液が取れる。

ソコトラ島は、海上貿易の中継地点として、古代からアラブ人、インド人、ギリシャ人などの商船が寄港し栄えた。島の唯一とも言える特産品が、世界中でも同島にしか育たない竜血樹から採れる竜血だった。古代ローマ時代から鎮痛効果や止血のための薬品としても使用されたほか、中世期には染料やラッカーとして用いられ、「赤い金」ともてはやされた時代もあったという。

オーストラリアで大量発生した紅藻

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赤潮は、光を発する藻が引き起こす自然現象だ。写真は、2012年にシドニー郊外クロベリー・ビーチで発生した赤潮の様子で、原因はプランクトンのヤコウチュウ(学名:Noctiluca scintillans、大発生すると夜に光り輝いて見える)だ。見た目はきれいだが、赤潮の海を泳ぐと、発疹や目の炎症を引き起こす可能性がある。

ネバダ州の砂漠にある奇妙な間欠泉

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ネバダ州ブラックロック砂漠にある「フライガイザー」は、人間が偶然に生み出した間欠泉だ。1964年に地熱発電所が井戸掘削の際に熱水源を掘り当て、その後長年にわたって炭酸カルシウムが積もった結果、塔ができた。表面の鮮やかな色合いは、鉱床と好熱性細菌によるものだ。

砂漠の小さなオアシス「ワカチナ」

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これは蜃気楼ではない。ペルーのイカ市近郊にある自然湖のほとりの村ワカチナは、人口わずか96名のオアシスだ。

20世紀半ばころは、この湖の水には薬効成分が含まれていると考えられていた。現在では、高さ100メートル近い砂丘でサンド・ボーディングを楽しんだあとに日光浴をする観光客でにぎわっている。

UFOのようなレンズ雲

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レンズ雲は、動きの速い雲が、山などの障害物にぶつかって垂直方向に上昇することで発生する。たとえれば、静かな湖面に小石を投げ入れると、波が輪になって広がるようなものだ。

洞窟にある水たまり

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メキシコのユカタン半島は無数の穴が開いた石灰岩に覆われており、「セノーテ」が数多く存在している。これは、洞窟の天井が崩落してできた陥没穴に、真水がたまったものだ。

波がつくった不思議な岩

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ノルウェー南西部のモーレイにある風変わりな岩「Kannesteinen Rock」は、何千年もの間、海辺で波に洗われてできあがった。今では、地元の観光名所となっている。

アンテロープ・キャニオンの流れるような赤壁

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アリゾナ州にある渓谷「アンテロープ・キャニオン」が写真の撮影地として大人気なのには理由がある。長年におよぶ鉄砲水の浸食が、波のような流れる曲線を、赤い砂岩に描き出したためだ。かつてこの地に多く生息していたプロングホーン(エダツノレイヨウ)が、名前の由来となっている。

嵐のあとの乳房雲

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雲は通常、上昇気流から生まれるが、乳房雲は、水分をたっぷり含んだ冷たい空気が下降気流となった時にできる。もっとも頻繁に発生するのは、もくもくとした積乱雲の下でだ。

丘を覆い尽くす日本の芝桜

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埼玉県の丘に40万株もの芝桜が所狭しと咲き乱れ、甘い香りを放つ。見ごろは毎年4月初旬から5月初旬までと短い(原産は米国中東部)。

「綿の宮殿」という名のトルコの温泉

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パムッカレは、トルコ語で「綿の宮殿」という意味だ(良質の綿花の大生産地だったことにちなむ)。ミネラル分を豊富に含んだ温泉が湧き出し、白い棚田のようないくつもの池を作り出している。

パムッカレの石灰華段丘の一番上にはヒエラポリス遺跡がある。紀元前2世紀終わり頃のローマ帝国時代にできた温泉保養地だ。

南米チリの氷塔「ペニテンテ」

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南米チリで見られるツンととがった氷の尖塔「ペニテンテ」は、標高の高い場所で、水分が融解と蒸発を繰り返すことが原因となり、氷が昇華(固体が直接気化する)した際に形成される

不気味な「悪魔のお風呂」

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ニュージーランドのワイオタプ・サーマル・ワンダーランドは、活火山地帯の地熱地帯に位置しており、黄緑色の「悪魔のお風呂」もここにある。天然のミネラルが、どろどろとしたスライムのような色を生み出す。

見事に割れた「スプリットアップルロック」

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ニュージーランドの「スプリットアップルロック」。マオリ族の言い伝えでは、2人の神様が花こう岩の大岩を取り合い、真っ二つに割ることにしたとされている。専門家によれば、最終氷河期に水分が凍って膨張したためだという。どちらを信じるかはみなさん次第だ。

[Sara Boboltz(English) 日本語版:遠藤康子、合原弘子/ガリレオ]