猫は芸が出来ないと思っている人は、今日からその考えを変えざるを得ないだろう。
ロバート・ドールウェット氏の飼い猫「ディドガ」は、スケートボード、水泳、でんぐり返し、それにサーフィンまでできるスーパーキャットだ。時には犬がサーフボード代わりだ。それにトイレで用を足して、ちゃんと水を流すことだって出来る。
にわかには信じられない人は、まずはディドガの動画を見て欲しい。
ディドガとドールウェット氏は、オーストラリアに住んでいる。ドールウェット氏は、以前ハリウッドでドッグ・トレーナーをしていたが、諸事情あってパートナーのケンの出身地のオーストラリアに7年前に引っ越してきた。
ペットがいなくて淋しく感じたドールウェット氏は地元の動物保護施設を訪れ、そこでディドガに出会ったという。ディドガはなんと自分の方から、自分を引き取ってくれるよう求めてきたそうだ。
「彼女は出来る全てのことをして、私の注意を引こうとしました。私は彼女に注目せざるを得なくなり、結局ディドガを引き取ることになりました。チャンスさえあれば、動物は人間を選ぶんですよ」とドールウェット氏は話す。
ディドガとラッキー。ディドガはまるで乗馬するように自らすすんでラッキーの上に飛び乗った
ドールウェット氏に引き取られたディドガは、間もなく芸をするようになった。事の成り行きはこうだ。
ディドガとドールウェット氏が一緒にでかけたところ、ある男性がスケートボードに乗ってやってきた。「彼は、我々の目の前でスケートボードから飛び降りると、そのまま店に入って行きました。それを見たディドガは、何のためらいもなく近づいて行って、そのスケートボードに乗ったんです」と、ドールウェット氏はその時のことを説明する。
ディドガは、生まれつき芸をするのが好きな猫だったようだが、それでも今のレベルに達するにはやはりトレーニングが必要だったそうだ。
芸の上達の秘訣は「忍耐することとタイミングを見計らってたくさん餌を与えること」だとドールウェット氏は話す。そしてドールウェット氏はディドガが芸をできるようになるまでとことんまで付き合った。
ディドガの芸を多くの人たちに知ってもらう理由の一つは、ペット・トレーニング事業を営むドールウェット氏のトレーナーの腕前をアピールすることだ。
ディドガはドールウェット氏の顧客の犬たちと一緒に時間を過ごすことも多い。
しかし、もう一つの大切な目的がある。それは保護施設にいる猫に関心を持ってもらうことだ。猫の友人を持つことの楽しさを分かってもらえれば、もっと多くの猫たちが保護施設からもらわれていくかもしれない。
「猫たちのことを知ってもらい、人々にもっと責任を持ってもらいたい」とドールウェット氏は話す。
ドールウェット氏はYouTubeで猫のトレーニング方法も紹介しており、「忍耐と、正しい知識さえあれば、猫は何でも学びます」と話している。
ディドガほど芸達者にはならなくても、家具で爪とぎをしなくなるようトレーニングできるかもしれない。
「お父さん、乗り方が違うよ!」
ドールウェット氏はまるで娘を自慢するように、ディドガは「世界で一番才能のあるネコかもしれない」と誉める。彼にとってディドガは「最高のネコ」で「すばらしい仲間」だ。ディドガの写真だらけのInstagramがそれを証明している。
もちろん、ディドガほど芸達者な猫にもオフは必要だ。毎日練習を欠かすことはないが、ドールウェット氏によれば「芸をしたり練習したりしている意外は、家の周りで普通のネコらしく過ごしている」そうだ。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:平井眞弓、合原弘子/ガリレオ]
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