オーストラリア・シドニー北部で、妻を襲ったサメに夫が飛びのり、妻を離すまで殴り続けて命を救った。
シャンテル・ドイルさんは8月15日、シドニー北部ポート・マッコーリーにあるシェリービーチで、夫のマーク・ラプリーさんと一緒にサーフィンをしている最中に、体長約2〜3メートルの若いホホジロザメに襲われ足を数回噛まれた。
シドニー・モーニング・ヘラルドによると、ラプリーさんは自分のボードからサメの上に飛び降り、妻の足を離すまでサメを殴り続けた。そしてサメが足を離した隙に妻を救助して、他のサーファーと一緒にビーチに戻るのを助けた。
ドイルさんはビーチで手当を受けた後、ヘリコプターで地元の病院に運ばれ手術を受けた。重症を負ったものの、容体は安定しているという。
水難救助団体「サーフライフセービング ニューサウスウェールズ」代表のスティーヴン・ピアースさんは、「彼はサーフボードで近づき、彼女を引き離すためにサメの上に飛び乗って叩き続けた。そして彼女がビーチに戻るのを助けたんです」「本当にすごい。英雄ですよ」とシドニー・モーニング・ヘラルドに語っている。
英雄になっているラプリーさんだが、テレグラフに「誰もがやることをやっただけです」「サメが彼女の足をしっかり掴んでいたので海に飛び込みました」と語っている。
目撃者の一人によると、救急隊員が彼女の救助をしている間に、サメはボードをくわえたままその場から離れていったという。
このエリアで人間がサメによる襲われるのはこの2カ月で3度目だ。この出来事の後、周辺のビーチは少なくとも24時間閉鎖された。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。