2016年アメリカ大統領選挙の候補者を選ぶ2大政党の指名争いは、3月1日(現地時間)に最大の山場となる「スーパーチューズデー」(決戦の火曜日)を迎える。
民主党、共和党ともに10を超える州で予備選・党員集会があり、7月の全国党大会で大統領候補を決めるための代議員を大量に選出する。序盤戦でリードしたヒラリー・クリントン(民主党)、ドナルド・トランプ(共和党)の両氏が、指名獲得に向けて勢いをつけるのかが注目される。
日本時間の3月2日午前中にも大勢が判明する見通しだ。両党の指名争いの現状と見通しを整理した。
各調査期間の数字を集計したHuffpost Pollsterによれば、バーニー・サンダース氏が出身地のバーモント州と隣のマサチューセッツ州でリードしているが、それ以外はほぼ、クリントン氏が優勢だ。特にテキサス、ジョージア、バージニアなど代議員の多い州でクリントン氏が大きくリードしており、調査通りの結果となれば、クリントン氏が獲得代議員数で大きく前進する可能性がある。サンダース氏にとっては、序盤の勢いを持続できるかどうかの大きな分かれ目となる。
Huffpost Pollsterの集計では、トランプ氏が8州でリードしているが、スーパーチューズデー最大の代議員を選出するテキサス州でテッド・クルーズ氏が首位に立つなど、混戦の州も多い。白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)関係者の支持表明を拒絶しなかったとしてメディアから批判されるなど、トランプ氏の言動はここへ来て改めて批判が高まっており、失速すれば混戦となる可能性もある。一方でトランプ氏にとっては、3月1日を優位に乗り切れば指名獲得が一気に現実味を帯びることになり、対立候補が一本化できるかどうかが、指名争いの焦点となる。
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