京都府舞鶴市で4月4日に行われた大相撲の春巡業で、土俵上で倒れた多々見良三市長(67)の救助にあたった女性たちに対し、土俵から降りるよう求める日本相撲協会の場内アナウンスがあったことが、日刊スポーツなどで報じられた。
大相撲舞鶴場所は同市の市制施行75周年の記念行事として、市内の体育館で開かれた。多々見市長はあいさつの途中で意識を失い、土俵上で倒れたという。
YouTubeに掲載された当時の様子を伝える動画では、土俵に倒れた市長を男性たちが取り囲む中、女性が中心部に入り、心臓マッサージを続けていた。
その後さらに女性数人が土俵に上がったところ、「女性の方は降りてください」と2回、場内アナウンスが繰り返された。直後、場内はどよめきが起きた。
アナウンスを聞いた女性の1人が直後に土俵から降りようとしたが、もう1人の女性が腕を組んで止めようとする様子も見えた。共同通信によると、市長は病院に運ばれたという。
日本相撲協会は女性が土俵に入ることを認めていないが、Twitterでは、このアナウンスに疑問の声が出ている。