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無茶だと思った上司の要望。ママ社員は「裁量ある働き方」のために、高い壁を乗り越えた。

「生きていれば、絶対不安ってあると思うんです。でもそれって結局自分で動かないと解決できないんですよね」
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こんにちは。エン・ジャパン 大阪コピーライターの熊谷です。

入社して4年。仕事は楽しくやりがいを感じています。最近では「このさき家庭を持ったら、子どもが出来たら...?」と、将来を考えることも増えました。

そこで今回は、企画グループで活躍する熊倉さんにインタビュー!(熊倉、熊谷...名前が似てますね)

熊倉さんは、3歳の女の子の育児に奮闘するママさん。会社では、みんなが円滑に仕事を進められるよう部内の仕組み作りなどを担当しています。

上司からも部下からも頼りにされる熊倉さんですが、「育休明けの危機感は今でも忘れられません(笑)」と話してくれる一面も。

ライフステージが変わるなか「危機感」をどう乗り越えたのか。彼女の活躍を支える「スマートグロース制度」(※)と共に、ご紹介します!

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【熊倉さんプロフィール】2013年、営業として新卒入社。産休・育休から復帰した後、制作企画へ異動。「スマートグロース制度」を活用し、子育てと仕事を両立している。
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子どものために出社・退社を調整。「スマグロ」でフレックスに働く

「おはようございます!」

熊倉さんは毎朝、お子さんを保育園に送って9時半頃出社します。

「スマートグロース制度を使って、フレックスで働いています。11~15時の間に会社にいればOKで、出退勤の時間は自分で決められるんです」

通常の時短勤務制度の場合、出社・退社や就業時間はあらかじめ決まっています。もしお子さんの発熱などがあれば、午後休をとったり欠勤になったりと、少し対応が異なってきます。

「子どもを病院に連れて行ってから出社したい、子どもが寝た後に少しだけ仕事しよう...と、柔軟に働けるようになりました」

働き方が変わっても、「期待されている」と思えた

それに、職場の仲間に「時短勤務だから」と変に気を使われることもないといいます。

「良い意味で、求められているものは何も変わりません。意見やアイデアも求められるし、プロジェクトも動かす。上司には"配慮はするけど、遠慮はしないよ"と言ってもらってます」

確かに、人によっては「本人の負担になったら悪い...」と、必要以上に気を使うケースもあるのかもしれません。

「気にかけてくれることはありがたいですが、遠慮されるのは悲しい。肩身も狭くなるし、いつかギクシャクしてしまうと思うんです。その点、スマグロ適用者の場合、働き方に制約ができたとしても、自分の意志・能力に合わせて仕事を任せてもらえる。だから変わらずに挑戦し続けられます」

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「時短」と「スマグロ」には年収の差も。家計を支えるママになれた

「収入面でも大きな違いがあって。通常の時短勤務と比べると、スマグロは+100万円くらい年収も変わってくるかもしれません」

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フルタイム勤務の社員と同じ裁量があるからこそ、給与には「みなし残業代」が含まれています。そのため従来の時短勤務と比べても給与は高くなります。

子育てと仕事、時間とお金、そしてやりがい...どれも妥協せずに働けるのが、この制度の特徴なのかもしれません。

「私はスマグロが使えない...」はじめに抱いた危機感

熊倉さんが子どもを授かったのは、入社2年目のこと。

「シングルマザーとしての子育てで、大変なこともありました。でもなんとか無事に育休も明けて、職場復帰することになったんです」

そして復帰して1年、仕事と家庭の両立に慣れたころ、会社で時短勤務者向けの新しい制度が生まれることになりました。それがスマートグロース制度です。

「単純にいい制度だな、と思いました。 でもスマートグロースを使うには一定のグレード(※)を満たしていることが必要で。実はその時、私は基準からまだまだ遠い地点にいたんです。ヤバい!と。危機感しかなかったです」

実はこの頃、熊倉さんは "同期入社の仲間と自分を比べて、引け目を感じていた" とも教えてくれました。

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「スマグロ」という目標が、やる気に火をつけた

「そんな時、上司の高橋さんが言ってくれました。"熊倉さんには期待しているし、これからの頑張りは全力で支援する。だから制度の適用を目標にして、頑張ろう" と。」

もともと「この会社で好きな仕事を続けたい」という気持ちが強かったという熊倉さん。面談を通じて、決心が固まったと言います。

「シングルマザーだからこそ、私は限られた時間の中で成果を出す必要がありました。だからビジネスパーソンとしてレベルアップして、グレードを上げたかった。そして自信を持って"会社に貢献している"と言えるようになりたい。決して低くない目標です。でもある意味、スマートグロースという目標を明確にしてもらえて気がラクになった。何を目指せばいいか分かりやすくなったからだと思います」

こうして、新しい目標に取り組む日々がスタート。「いつまでに」「どんなアクションプランで」仕事をしていくか。熊倉さんは、1年後の制度適用を目指して目標を決めました。

無茶だと思った上司の要望。高い壁を乗り越え「裁量ある働き方」に

「私の目標は、制作部のあるべき姿を考えること。そして、その姿になるために課題になっていることを解決すること。そのためのタスクを100%達成することに全力をかけました」

そして熊倉さんに任されたのが、一見「無茶」とも思われるプロジェクト。数百万円をかけて開発を進める、社内システムの企画でした。

「そもそも、システム企画なんてやったことがない(笑)。でも、部全体の生産性向上につながるシステム、とても大事なプロジェクトだとは分かっていました。上司・高橋さんはサポートしてくれる一方で、要望は少しずつ上っていく。会社で泣いたことなんてほぼなかったのに、この時は隠れて泣きました(笑)何か一つクリアすると、次の壁にぶつかる。そしてまた乗り越えて、次の仕事へ...気づけば以前の私ではできなかった仕事も、クリアできるようになっていったんです」

地道な努力が功を奏し、4ヶ月後には携わったシステムがリリースに。その後の評価で、正式に『スマートグロース制度』適用社員に認められました。

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家族、同僚、上司、部下にも好影響があった

制度が適用されて、周囲にもプラスの影響があったと教えてくれました。

「会社には色々な働き方の社員がいる。フルタイムで頑張る人もいれば、時短・スマートグロースの人も。限られた時間の中、いかに生産性を上げ、質の高い仕事をするか、みんなで話し合い工夫することで、組織が少しずつ変わっているのは良い点だと思っています。」

そして現在、熊倉さんはチームのマネジメントも任されているのだそう。

「私が子育てしながら働くことで、メンバーの選択肢が広がるといい。”こんな働き方ができるんだ”と思ってもらえたら嬉しいです」

そして最後に熊倉さんは語ってくれました。

「生きていれば、絶対不安ってあると思うんです。でもそれって結局自分で動かないと解決できないんですよね。だから、不安の原因は整理する。必要なら周りに相談する。そうしたら解決に向けて頑張ればいいだけだから。私にとってスマグロは、不安を取り除いて前に進むための制度になってくれたのだと思っています」

熊倉さんが手に入れたもの。それは、自分の未来を自分で選び取る力なのかもしれません。

編集後記

スマートグロース制度の話を聞いたとき、正直「自分とは遠い話」と心のどこかで思っていました。

しかしインタビューを通じて感じたのは「本人の強い意志と、上司をはじめとした周囲の理解や支援があれば、スマグロは決して遠くない」ということ。そして活用したほうが、絶対的に選べる未来が多いということでした。

自分の将来を改めてしっかり考えるキッカケもくれる。それがスマートグロース制度の魅力なのだと感じます。

【取材・文 熊谷 美里】

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