ジャニーズ事務所が、独立した元SMAPのメンバー3人を出演させないように民放テレビ局に圧力をかけていた疑いがあったとして、公正取引委員会が事務所を注意していた問題で、タレントの加藤浩次さんが日本テレビ系「スッキリ」で業界の風習について言及した。
■「ちょっともうおかしいんじゃないか」
加藤さんは、番組内で圧力疑いについて報じられると「この問題というのは注意にとどまったということで、これで終わるのかと思う」とした。
その上で、「僕はね、ジャニーズ事務所に限らず、みなさんもう周知(の事実)なんですよ。『大手の事務所を独立したタレントは何年かテレビに出られなくなる』というのは、僕は、テレビを見ている方で、気づいている方はいると思う。僕らもこういう仕事させてもらっていて、そういうのが暗黙にあるということがわかっている」とし、今回の「圧力」騒動のような風習が広く芸能界に根付いていることを認めた。
そして、「何十年前から決まってきた芸能界の歴史、テレビの歴史の中で、当たり前のように扱っているんだけど、今の時代で考えたら、ちょっともうおかしいんじゃないかという部分、僕は実際にある。
その部分というのは、これテレビ局もそうですし、事務所関係、この業界全体がこれから新しく変わっていく、次に向かっていくんだという、何かきっかけになればいいなと僕は思ってますけどね」とコメントし、こうした風習がなくなっていくきっかけになるよう求めていた。
ジャニーズ事務所はこの問題に対し、「圧力などをかけた事実はなく」とした上で、「当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います」などとするコメントを発表している。