マンガ・アニメの海賊版サイトの被害が深刻化していることを受けて、海賊版サイトへのインターネット接続を遮断することも含めて、日本政府が検討していることが分かった。
菅義偉官房長官が3月19日午後の記者会見で、ニコニコ動画の七尾功氏の質問に答えた。
■「コンテンツ産業の根幹を揺るがす事態となりかねない」
七尾氏は「作者側の損失は4000億円を超えるとも言われています」と試算を紹介した上で「違法サイトへのブロッキングを実施している国もありますが、政府としての対策は?」と質問した。
それに対して菅氏は以下のように答えた。
「政府としてもマンガ・アニメなどを違法コピーして掲載したインターネット上の海賊版サイトによる被害が昨今、深刻化しているとの認識を持っています。こうした認識に基づいて、政府としてはインターネット上の海賊版対策を強化するために、サイトブロッキングを含めて、現在あらゆる方策の可能性を検討します」
「我が国のマンガ、アニメなどはクールジャパンを代表する重要なコンテンツであります。その担い手であるマンガ家やクリエイターに入るべき収益が奪われることはコンテンツ産業の根幹を揺るがす事態となりかねない。このように考えます。引き続き関係省庁の連携をもとに検討を行い、早急に対策を講じていきたい」