こんにちは、木曜日担当のPlus Action for Children 高畑です。
我が家の子どもたちは、自分の学習机ではなく、なぜかリビングのダイニングテーブルで学校の宿題などに取り組むことが多いんです。
私自身は誰か他に人がいると気が散ってしまうので、自分の部屋で勉強していました。
図書館での学習というのも苦手で、予備校の夏期講習なども「自分には合わなさそう」という理由で一度も受講したことはありません。
なので当初は、「リビングで勉強していたら集中できないんじゃないかな」なんて思っていたのですが、子どもたちの様子を見ていると、意外と集中して勉強しているようなので「まあ、いっかぁ」と容認していました。
最近では、むしろ「リビングで勉強するのもよいものだなぁ」と思うようになってきました。
ちょっとわからないことがあって、考えても糸口がつかめないようなときに、「ちょっとこれ教えて」と親にすぐに聞くことができるんですね。
で、「どれどれ」と覗いてみて、解決のヒントを示してみます。
そして、「そうか、●●を出せれば、面積も出せるから...」と先に進めたりします。
英語などでも、「この●●っていう単語は、文のここにあるときは通常とは別の役割があってね」とかヒントを出したり。
これを親子間だけではなく、兄弟間でも展開することもあるので、「勉強部屋にこもっていたら、こうはいかないよなぁ」と思い直した次第でした。
そんなこんなですっかり定着したリビング学習ですが、副産物として「辞書」と「パソコン」がリビングに鎮座するようになりました。
ただでさえ狭いリビングなんですが、益々ごちゃごちゃしてきました。
というのも、ヒントで解決の糸口を見出したら、あとは「自分で調べる」ことを求めているからです。
自ら辞書をひく、原典にあたる、という作業は、時間はかかりますけど、ピンポイントで回答だけを得た場合に比べて得られる情報は多くなりますし、「調べる」というスキルそのものを高めることも期待できます。
リスクとしては、ノートパソコンが汁物によって汚されてしまうリスクが極めて高くなることですね(^^;
リビングで子どもたちが学習し、その様子を眺めたり質問に対応したりしていると、彼らの試験での結果に至る過程や、その結果に至った理由などが以前よりも良くわかるようになってきました。
もしかしたら、これが最大の副産物かも知れません。
結果だけではなく、過程を知ることって、有意義ですよね。
そんなこんなで、まもなく春休みを迎えるうちの息子たちが、リビングで過ごす時間は益々増えそうです。
一番、影響を受けているのは、賑やかな子どもたちに安眠を邪魔される7匹の猫たちかも。
木曜日担当・高畑紀一@一般社団法人 Plus Action for Children
2004年、当時3歳だった長男がインフルエンザ菌b型(Hib/ヒブ)による細菌性髄膜炎に罹患、「今晩一晩が山」という状況に陥る。
幸い、奇跡的に回復することができ、「運悪く稀な病気に罹り、運良く回復できた」と考え、それ以降は病気のことを考えない、思い出さないようにして日々を過ごす。
そ の後、ヒブによる細菌性髄膜炎がワクチン(ヒブワクチン)で防ぐことができる疾病であること、2004年当時、既に多くの国々でヒブワクチンが導入され子 どもたちが細菌性髄膜炎から守られていたことを知り、「運悪く稀な病気に罹った」のではなく、ワクチンで防ぐことのできる疾病から守ってあげることができ なかった、自分自身を含む大人たちの不作為で生死の淵を彷徨わせたのだと後悔する。
この経験をこれ以上、繰り返さないため、ワクチン後進国と揶揄されるわが国の状況を改善し、子どもたちがワクチンで防ぐことのできる疾病から守られる環境を整えるため、活動に参加。
その後、ワクチン・予防接種だけにとどまらず、子どもたちを取り巻く環境を改善するため、そしてそのために行動する大人を支援するため、「一般社団法人 Plus Action for Children」を設立、現在に至る。
(2015年3月19日「ムコネットTwinkle Days 命耀ける毎日」より転載)