今夜はストロベリームーン。その由来とは?

季節の歩みを感じながら、自分だけの“映え“写真を狙ってみてはいかがでしょうか?

 

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満月のイメージ写真
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6月17日(月)は満月。

最近、SNSやネットニュースなどでは、6月の満月を「ストロベリームーン」と呼んで話題になっていますが、どうしてそのように呼ぶようになったのでしょうか?

ストロベリームーンとは?

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各月ごとの満月の名称
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アメリカの先住民は季節を把握するために各月の満月に名前をつけており、6月がいちごの収穫時期であったことから、6月の満月をストロベリームーンと呼んでいたと言われています。

それが近年、SNSやネットニュースを中心に話題となり広まったのですが、元々がストロベリーの収穫時期に見える満月という意味のため、一部で言われているように、月がイチゴのようにピンク色に見えるということはありません。

夕日が赤く見えるように月の出間もない月は赤みがかって見えること、さらに今の時期は空気中の水蒸気が多いため、19時〜20時ごろの高度が低い月は少しピンク色っぽく見えるかもしれませんが、月が高くなるにつれていつものように白っぽく輝く満月になります。

6月の満月の見どころは?

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季節別 満月の南中高度の違い
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太陽は夏至の日に最も南中高度が高くなり、冬至の日は高度が低くなります。

満月は地球を真ん中にして太陽と月の位置が一直線に並ぶ(月と太陽の黄経差が180度になる)瞬間を指すため、太陽とは逆に、夏至に近い日付の満月は南中高度が低く、冬至に近い日付の満月は南中高度が高くなります。

夏至(6月22日)間近である今夜の満月は、他の季節のよりも低い所を月が通過するため、建物など地上の構造物とのコラボ写真が比較的撮りやすい満月といえます。

季節の歩みを感じながら、自分だけの“映え”写真を狙ってみてはいかがでしょうか?

気になる天気は?

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全国 満月の見える地域
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今夜は東海から近畿エリアが最も雲がかかりにくく、一晩中夜空に浮かぶ丸い月を楽しめそうです。

北海道の各地や東北太平洋側から九州北部も雲の間や雲越しに月を見られるチャンスがありそうです。

北陸から東北の日本海側と北海道の道東は雨の降るところもあって、月は分厚い雲の向こうに。九州南部や沖縄も雲が多く、観測にはあいにくの空模様となりそうです。

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