アメリカで、83歳のあるおばあちゃんが最近亡くなった。しかし、彼女の葬式には、誰も参加する予定がなかった。
そのことを知った高校教師のオラ・ウェインバックさんがFacebookで、「どなたか、私と一緒にお葬式にいきませんか」と呼びかけた。すると、投稿はどんどんシェアされ、拡散した。結果的に、ニューヨークで開かれた葬式に、約30人がボランティアとして集まった。誰一人として、おばあちゃんのことを知っている人はいなかったという。ハフポストUS版などが報じた。
葬式を取り仕切った担当者はオラさんの父親で、ユダヤ教の指導的立場にいる。ハフポストUS版の取材に対して「誰かのためにこうやって集まってくれる人がいることは、ただただ美しいことです」と答えた。
オラさんによると、葬式はユダヤ教の伝統に沿って行われた。集まったボランティアは、棺を担いだり、シャベルを使って、棺を埋めるのを手伝ったりしたという。
おばあちゃんの名前はフランシン・スタインさん。夫や子供はいなかった。
インサイド・エディションによると、スタインさんは2014年まで10年間、施設に住んでいたが、ガンを患い、入院した。施設の担当者によると、スタインさんはピアノが上手で、他の入居者のために演奏することもあったという。
この担当者はメディアからの取材でスタインさんの死を知った。「さようならを言えずに、心が傷つきました。でも、多くの見知らぬ人が彼女のためにきてくれたことは素晴らしいことです」。