ピザの自動販売機がイタリアにデビュー。注目集まるもローマっ子は厳しいコメント

自動販売機を作るくらい、イタリアの人たちのピザ愛は強いようです
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24時間いつでも、焼きたてのピザが食べられる。そんな夢を叶える自動販売機が、イタリアの首都ローマにデビューしました。

その名も「ミスター・ゴー・ピザ」。ロイターによると、4タイプのピザを選べて、1枚4.5~6ユーロ(約600〜800円)だそうです。 

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ローマに初めて登場した、ピザの自動販売機「ミスター・ゴー・ピザ」(2021/4/29)
FILIPPO MONTEFORTE via Getty Images

冷凍ピザを焼く自販機?と思いきや、この機械で生地を練ってトッピングの盛り付けをし、焼き上げまでするそうです。

ガーディアンによると待ち時間は3分。カップラーメンと同じくらいの時間で出来上がり、ピザが焼けるのを小さなガラス窓からのぞくこともできます。

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小窓からピザの焼き上げをのぞけます。ちょっとワクワクしますね(2021/05/06)
YARA NARDI via REUTERS

この自販機の強みは、24時間購入できること。

自販機を作った起業家のマッシモ・ブコロさんは、「多くの人たち、特に夜働く人たちから『遅い時間でも買えるのか』と問い合わせがありました。お腹が空いたのにお店が全部閉まっているという時にも、ピザを買えるんです」とガーディアンに語っています。

焼きあがったピザは、箱に入れて受け取れます。

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ピザが自動販売機から出てきました(2021/05/04)
Xinhua News Agency via Getty Images

ローマのピザレストランを脅かす存在を狙っているのかと思いきや、ミスター・ゴーはレストランにとって代わるものでも、レストランのピザを再現しようとしたわけでもないそうです。

「ミスター・ゴーの製品はレストランのピザとは違います。どちらかといえばピザとピアディーナ(イタリアのフラットブレッド)を合わせたような製品なんです」とブコロさんは話しています。

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こちらが自販機が作ったピザです(2021/05/07)
picture alliance via Getty Images

そんな自動販売機ピザへのローマっ子たちの評価は、なかなか厳し目のようです。

「レストランのピザより小さいし、トッピングも少ない」とクラウディオ・ザンピガさんはロイターに話しています。

ピザの本場ナポリ出身のファブリジア・プリエーゼさんも、「悪くないけれど、これはピザじゃないね」となかなかの辛口コメントです。

さらには「ピザが機械から出てくるのを見ると悲しくなる」と言った、ピザを愛するイタリアの人らしい意見も。

その一方で、近くで24時間の花屋を経営するジョルジオ・ギルギスさんは「深夜にお腹が空いた時に便利ですね」と、好意的に受け止めています。

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picture alliance via Getty Images

賛否両論あるミスター・ゴー・ピザ。辛口の意見はあっても、自動販売機を作るくらいイタリアの人たちのピザ愛は強いということは伝わってきます。