博多陥没、再びの道路沈下は想定内?「周知したと思っていた」

福岡市と陥没事故現場の地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は、事前に沈下を想定していた。

JR博多駅前の大規模に道路が陥没した現場付近で11月26日未明、路面が約30メートル四方にわたり、最大深さ約7センチ沈下しているのが見つかり、福岡県警は一時、周辺を全面通行止めにした。

原因は、陥没した穴を埋めるために使った素材の重みで、下の土が圧縮されたためとみられるが、福岡市と陥没事故現場の地下鉄工事を請け負う共同企業体(JV)は、事前に沈下を想定していたという。毎日新聞などが報じた。

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8日に大規模な陥没事故が起きたJR博多駅前で、最大7センチ沈下したとみられる道路=26日、福岡市博多区

高島宗一郎・福岡市長のブログによると、市は埋め戻し後も沈下の可能性があるとして、24時間体制で路面の高さのモニタリングを続けていた。

26日午前0時30分頃、最大約1.5センチの路面沈下を計測。市は一時、周囲を全面通行止めにして、安全を確認した上で午前5時30分に交通規制を解除した。埋め戻した現場とほぼ同じ範囲で、3~7センチ程度の深さで路面が沈下した。

市とJVはこの日午前、記者会見で沈下について説明。「最大で8センチまでの沈下は想定内だ」などと話した。

しかし、沈下を想定しながら市民には事前に周知していなかった。スポニチによると、市は26日の会見で、通行再開に向けた14日の会議でJV側から専門家に沈下の可能性を伝えたことで「周知したと思っていた」と釈明した。

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