気象病とは? 台風接近で頭痛の症状も

「雨になると、昔のキズが痛む」「季節の変わり目に、頭痛がする」といった、台風の接近や梅雨時にみられる症状は、「気象病」によるものかもしれない。

「雨になると、昔のキズが痛む」「季節の変わり目に、頭痛がする」といった、台風の接近や梅雨時にみられる症状は、「気象病」によるものかもしれない。

気象病とは、気温や気圧の変化によって引き起こされる病気の総称。症状は一過性だったり、持病が悪化したりと人によって異なるが、徳島県の伊月病院の公式サイトは、「関節リウマチを代表とする関節痛や気管支喘息のほかにもメニエル病などのめまい症、片頭痛、神経痛、狭心症や心筋梗塞、脳血管障害、うつ病などが有名であり、このように意外に多くて一説には気象病の方は日本に1000万人くらいいるとも言われている」と解説する。

サンデー毎日によると、気象病が起こる天候の変化で多いのは、低気圧が近づいた時だという。気圧と気温が「低→高」より「高→低」となるときに体調を崩しやすくなるとして、その理由を次のように伝えた。

地球上で暮らす私たちの体には、常に「気圧(空気の重さ)」がかかっている。一般的に日本の成人で約16トンもの負荷になるという。それだけの力がかかっているのに体がつぶされないのは、体の中から外へ向かう力で押し返し、バランスが保たれているため。

 

「エレベーターで高層階まで上がると耳がキーンとなるような経験があるでしょう。気圧が下がる高所では、外側の力(気圧)より、耳の中から外へ向かう内側の力が強くなる。内耳のリンパ液が漏れ出し、めまい、耳鳴り、ふらつきという症状につながります。気圧が下がることを耳が察知しているのです」

 

気象病:その症状、天気のせいかも? 負けない体の鍛え方 - サンデー毎日より 2016/06/18)

■専用アプリも登場

気象情報を使った気象病対策のスマホアプリも登場している。東京都渋谷区でインターネットコンテンツを手掛ける株式会社ポッケは2013年4月、頭痛や気象病を気圧予報であらかじめ予想するアプリ「頭痛ーる」を開発。2016年7月現在で、月間約21万人が利用している。

ポッケの担当者はハフポスト日本版の電話取材に対し、「開発当時も、気象と頭痛に関係があるのではないかと言われていたので、なにか役立てるものが作れないかと思い、製作した。アプリを使っていただいている方からは、『やはり、自分の頭痛は天気と関係があった』などの声を頂いている」と話した。

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