熊本県は、ゆるキャラ「くまモン」を利用した商品などの年間売上高が、2023年は約1664億円に上り、過去最高額になったと発表した。
九州新幹線の開業をきっかけに2011年に誕生したくまモンは、熊本発のさまざまな商品などのPRに使われている。これまでの売上高の累計は、約1兆4596億円にのぼるという。
県によると、2023年の売上高は、前年から約74億円増えて1663億8922万円だった。その大半、96%は食品の売上だった。
2023年はコロナ禍が一段落し、行動規制が緩和されて観光需要が増えたこと、「くまモンランド化構想」によって全国的な露出が拡大したことが、過去最高の売上につながったとみている。
「くまモンランド化構想」とは
「くまモンランド化構想」は、熊本県が進める政策で、「熊本県全体がくまモンの魅力あふれる場所となり、世界中からヒト、モノ、企業が集まる地域となることを目指すもの」。
「くまモンスクエア」「くまモンビレッジ」などを運営するとともに、県内どこでも「くまモン」に会えるようにしている。県内をすみずみまで巡れるように、くまモンラッピングのレンタカーも登場した。
2024年3月16、17日には「くまモン誕生祭2024」が開催され、総来場者数は8万人を超えた。ものまねタレントのコロッケさんや各地域のキャラクターが集結し、さまざまなコンテンツで会場を盛り上げたという。