障害のある犬を乗せ、トルコの広大な大地を颯爽と走るカラフルな「列車」に注目が集まっている。
体が不自由な犬たちにも外の世界を見せたいと、動物愛好家が手作りしたお散歩列車だ。
ロイター通信によると、この動物愛好家は首都アンカラ郊外にある動物保護施設に勤めるBuket Ozgunluさん。560匹の犬を保護しており、このうち300匹以上に障害がある。
Ozgunluさんは犬たちを世話する中で、体が不自由な自身の父親と重ね合わせたという。「父を車に乗せて外に連れ出し、歩く練習をする必要があると感じていました。父と同じように、外の世界に触れられないこの犬たちのことも連れ出したかったのです」とロイター通信の取材に答えている。
お散歩列車はプラスチックの樽を活用して作られている。中型犬でもすっぽりと入る大きさで、上部にくり抜かれた開口部から犬たちが顔を出せるようになっている。
ABCニュースがSNSに投稿した動画には、バイクが6つの樽を連ねた列車を牽引する様子が映っている。1匹ずつそれぞれの樽に入り、広大な大地をゆっくりと駆け抜けていく。
犬たちは列車から身を乗り出し、外の世界に興味津々の様子だ。
Ozgunluさんはこのお散歩が犬たちの健康に良い影響を与えていると話している。