オーストラリアのシドニーで、サーファーが急上昇したクジラに体当たりされる事故が起きた。
サーファーは「死んだと思った」と英Guardianに恐怖を振り返っている。
事故に遭ったのはシドニー・ニューポートの男性。
Guardianによると、10月25日にモナ・ベールビーチでウインドサーフィン中、水面から跳び出てきたクジラが、自身の頭上から覆い被さってきたという。男性は投げ出され、そのまま5〜10メートルほど水中に押し込まれた。
男性のゴープロがその瞬間を捉えていた。
Guardian sportがXに投稿したゴープロ映像では、クジラが男性のボード脇の水中から浮上し、激しく男性とぶつかる瞬間が捉えられている。男性は「うわっ」と声をあげた後、カメラごと水中に投げ出された。無事水上にもどると、「クジラにぶつけられた」と焦った様子で話している。
男性はnine.com.auに「クジラの姿がどんどん高く、そして大きくなっていき、トラブル(事故)に巻き込まれていると気づいた」と、衝突の瞬間を振り返っている。
水中での出来事について「幸運なことに(サーフボートに繋いでいた)鎖が壊れ、クジラの体の下から逃れて水面に戻ることができた」と説明。
この事故を知人に伝えた当初は「ありえない」と取り合ってもらえなかったが、映像を見せてようやく信じてもらえたとも明かした。
クジラとの衝突自体が珍しいが、死亡事故も起きている。
BBCによると、同じシドニーで9月ごろ、釣りで海に出ていたボートにクジラが接触。乗っていた2人が海に投げ出され、1人が死亡したという。