暑い日が続いていたせいでちょっと変な気もしますが、すっかり新米の季節になっていますね。
国に登録されているお米の品種は、栽培されているうるち米だけでも現在、270品種ほどあると言われています。店頭にはさまざまなお米が並んでいますが、みなさんは何を基準に選んでいるのでしょうか。
ウェザーニュースで2021年にアンケート調査を行ったところ、「銘柄・産地」が58%と多数派。「価格」(22%)や近年普及が進んでいる無洗米などの「利便性」(10%)を大きく上回り、「銘柄・産地」を優先してお米選びをしている人が多いという結果でした。
最近は毎年のように新しい品種も増え、多くの銘柄米を目にするようになりました。たくさんの銘柄の中から自分好みのお米を見つけるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
そこで、五ツ星お米マイスターの西島豊造さんにお米の個性が一目でわかる“お米チャート”を教えていただきました。
お米の食感はさまざま
「一口にお米といっても、その個性はさまざまです。お客様がお好みのお米を選ぶ時に役立つように作ったのがお米チャートです。」(西島さん)
「これはあきたこまちを基準に、もっちりとあっさり、硬めと柔らかめの食感で分けています。このチャートでお好みのお米を選んでみてください」(西島さん)
揚げ物にはもっちり硬め、魚料理にはあっさり柔らか
お米チャートでは、それぞれのお米に向く料理が示されていますが、お米の食感によって相性の良い料理も変わってくるといいます。
「このチャートでいうと、たとえば揚げ物系にはもっちりで硬めのしっかりしたお米が合います。
また、さっぱりして繊細な味の魚料理にはあっさりして柔らかめのやさしい感じのお米が合うのです。
どれを選んでよいかわからない時には、オールマイティのお米を選ぶとよいでしょう。
そして料理のお米との相性の大原則として覚えていただきたいのは、『お米と同じ産地の特産品を合わせると間違いない』ということです。
たとえば北海道名物のジンギスカンには北海道産の『ゆめぴりか』というようにです」(西島さん)
料理に合わせてお米を用意しておくのはなかなか難しいかもしれませんが、少しずつ購入してみてお好みの銘柄を探すのも楽しいかもしれません。
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