運転中に鳥とぶつかってしまい、車に挟まってしまったので助けたいーーと思っていた車の運転手は、さらに大きな驚きに遭遇することになった。
車のフロントバンパーの内側から見つかったのは、鳥ではなく意外な動物だったのだ。
「可愛かったけれど、間違いなく怒っていた」
アメリカ・インディアナ州フォートウェインの自動車整備工場「Jiffy Lube」のスタッフは9月下旬、隣の洗車サービス店「Mike’s Car Wash」から助けを求められた。
テレビ局WPTAによると、車の運転手は鳥が挟まってしまったと思い、救助を求めて洗車サービス店に向かった。しかし、見つかったのは、鳥ではなくグラウンドホッグだったのだ。
グラウンドホッグはウッドチャックとも呼ばれる、リス科で最大級の動物。北米大陸に広く分布しており、野原や道路などの森林と隣り合っている場所に多く見つかるという。
Jiffy Lubeのマネージャーのダルトン・ブレンネックさんは、WPTAの取材に対し、グラウンドホッグの救出を終え「間違いなく奇妙な一日だった」と振り返った。
フロントバンパーの内側に入り込んだグラウンドホッグは、整備工場だけでは救助することができず、現地の動物保護管理局にも助けを求め、チームを組んで救出作業に挑んだ。
しかし、エンジンで温まった車の内側の居心地がよかったのか、グラウンドホッグは逃げ回ったため作業は難航。ブレンネックさんいわく「彼は可愛かったけれど、暖かい家から連れ出そうとしたことで、間違いなく怒っていた」のだという。
最終的には、車のフロント部分だけではなくタイヤも取り外すことで、グラウンドホッグを助けることができた。
グラウンドホッグは洗車サービス店の名前にちなみ「マイク」と名付けられ、動物保護管理局に保護された。管理局はFacebookにマイクを救助する様子をとらえた写真とともに、「マイクが無事に戻れるよう助けてくれた関係者の皆さんに感謝します」とコメントを添えた。