車いすテニスの小田凱人(ときと)選手の優勝スピーチに注目が集まっている。
小田選手は、テニスの4大大会のひとつ「ウィンブルドン選手権」車いすの部の男子シングルス決勝で、アルフィー・ヒューエット選手(イギリス)に6-4、6-2のストレート勝ち。17歳と69日で、ウィンブルドンの男子シングルスで史上最年少優勝を果たした。
小田選手は試合後、コート上の優勝スピーチで「私はまだ17歳なので、シャンパンを開けたい(お祝いしたい)気分だけど、それはできないので、スパークリングウォーターを飲もうと思います」とジョークを飛ばした。
これに対して、インタビュアーも「美味しいソフトドリンクを楽しめますように」と応じた。
ウィンブルドンの公式Twitterも、この小田選手のジョークシーンを取り上げ「(シャンパンなしでも)ウィンブルドン制覇のお祝いを楽しんでもらえますように。小田凱人選手😂」とコメントした。
どんな選手?
小田選手のプロフィールページによると、小田選手は2006年5月生まれで、10歳から車いすテニスを始めた。
18歳以下世界一決定戦「世界ジュニアマスターズ」でシングルス・ダブルスともに優勝し、世界ジュニアランキング1位となるなど、数々の偉業や最年少記録を打ち立ててきた。
2022年5月の全仏オープンでベスト4。さらに2023年1月の全豪オープンでは準優勝と、トップカテゴリーでも活躍。
今年6月の全仏オープンで、4大大会における男子シングルスの史上最年少優勝を果たした。世界ランキング1位の優勝候補として、今回のウィンブルドンに臨んでいた。
パラサポウェブによると、小田選手は、車いすテニス界のレジェンド国枝慎吾さんのプレーを観て、競技を始めたという。2022年の楽天オープン決勝で対戦し、国内で長年負け知らずだった国枝選手を相手にあと一歩まで追い詰めた。