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紫外線が原因で耳にがんを発症した猫が、新たな家族に迎えられた。
イギリス・マンスフィールド近郊の工業団地で、3匹の子猫とともに暮らしていた野良猫のポミドルは、耳に異変が生じていた。
可哀想に思った倉庫作業員たちが猫保護団体「キャットプロテクション」に連れていったところ、耳の異変はがんの可能性が高いことがわかったという。
キャットプロテクションのジェーン・ホルトさんは「来てすぐに、耳に日焼けによる損傷があると気づきました」「検査をした獣医が、病気の進行を食い止めるために、手術で耳先を取り除くことにしました」と説明した。
キャットプロテクションによると、毛色の薄い猫や、色素のない白い鼻や耳を持つ猫は、紫外線による日焼けや皮膚がんの危険にさらされやすい。
初期症状には耳や鼻のピンク色のかさぶたや脱毛、かゆみなどがあり、進行すると腫瘍や出血、黒いかさぶたができることもあるという。
キャットプロテクションの獣医師サラ・メレットさんは「しこりや皮膚損傷の多くは良性の場合が多いのですが、がんと判明した場合は、早期の治療が最も効果的です」と話す。
「この種類のがんは、他の部位にはほとんど転移しませんが、発生した場所で強い影響を及ぼします。最も良いのはがんが小さいうちに治療することなので、異常を発見した場合はすぐに獣医の診察を受けてください」
幸いにも、ポミドルは治療を受けて回復。その後家族も見つかり、ドーラと名付けられた。
新たな飼い主になったステフ・ブラッドリーさんは「ウェブサイトでドーラを見つけた時、悲しく怯えているように見えたので、ずっと暮らせる家を与えたいと思いました」と話した。
「最初に対面した時すごく怯えていたので、私は正しいことをしているのだろうかと不安になりましたが、2回目に会った時には大丈夫と確信できました。最初の数日間はベッドから出てこなかったのですが、1週間後には家の中を歩き回るようになったので、(アメリカのアニメ『ドーラといっしょに大冒険』にちなんで)ドーラと名付けました。彼女はいつも探検しています!」
ドーラを迎える前、ブラッドリーさんは別の猫と死別して悲しみに暮れていたという。しかし今、心にぽっかり空いた穴をドーラが埋めてくれている。
また耳先が無くなったことが、生活に支障を与えている様子はないという。
「猫が死んでから家の中が空っぽだと感じていたのですが、ドーラが傷ついた心を癒してくれています」
猫は日向ぼっこが好きだが、キャットプロテクションは紫外線が強い時間帯はなるべく猫を家の中に入れておくよう勧めている。
ハフポストUK版の記事を翻訳しました。