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明治神宮外苑の再開発の認可取り消しを求める裁判で、東京地裁(岡田幸人裁判長)は3月31日、原告の「執行停止申し立て」を却下した。
この裁判では、地域住民を含む市民や専門家、環境活動家ら185人が原告になり、東京都が2月17日に認可した神宮外苑再開発の施行の認可取り消しと賠償、そして事業の執行停止を求めている。
今回、裁判所が決定を下したのは執行停止の申し立てについてで、原告は即時抗告する方針。
訴訟団は却下について「今回の決定は東京都の主張に沿った判断であり、司法判断としては極めて不十分で、私たちは到底承服できず即時抗告する方針である」とコメントした。
「現在、神宮外苑においては、歴史的文化的価値の高い施設の解体、貴重な樹木の伐採など回復困難な生態系の破壊、世界的に評価の高い景観の毀損といった事態が一連の計画の中で既に始まっている。私たちは引き続き、神宮外苑で起きている実態について広く発信していく所存である」
神宮外苑の再開発では、少なくとも3000本の樹木が伐採されることがわかっている。
しかしこれは一部地域だけであり、専門家は再開発全体の伐採数は1万本近くになる可能性があると指摘している。その中には、樹齢100年を超える歴史的な樹木も多数含まれている。
4月1日には、再開発計画に反対する260人もの人々が工事が行われている現場でヒューマンチェーンを作って抗議。「伐採反対!」と声を上げて神宮外苑を歩いた。