11月20日に開幕したサッカーW杯。サッカー日本代表は11月27日、グループリーグ第2戦でコスタリカ代表と戦う。
初戦で強敵ドイツ代表に勝利して勝ち点3を獲得した日本代表。コスタリカ戦は決勝トーナメント進出に向けて極めて重要な試合となる。
日本代表が属するグループEは大会の中でも強豪ひしめく「死の組」の1つとされている。そのため、日本がコスタリカに勝利しても、その時点ではまだ決勝トーナメント進出が決まらない場合もある。条件を改めて整理する。
第2戦で進出が決まる可能性は「2通り」。スペインの結果にかかっている
初戦のドイツに勝利し、勢いに乗る日本代表。一方のコスタリカは初戦、スペインに0-7で大敗を喫している。それでも課題点を修正し臨むとみられるコスタリカは侮れない。日本代表の選手たちも、勝利に浮かれることなく気を引き締めている。
まずは、「日本がコスタリカに勝利した場合」の決勝トーナメント進出の可能性から見ていこう。
日本は2連勝で勝ち点が「6」となる。出来ることならこの時点で進出を決めたいが、カギとなるのがスペイン代表の第2戦の試合結果だ。
他の試合会場では28日早朝、スペイン代表とドイツ代表の試合が行われる。スペインがドイツに勝利、または引き分け以上で試合を終えた場合、3位以下のドイツとコスタリカとは4ポイント以上が離れる。そのため、日本の2位以内が確定する。
日本がコスタリカに勝利したことを“前提”に
【スペインがドイツに勝利or引き分け以上⇨日本の決勝T進出決定】=2通り
第2戦で日本の決勝トーナメント進出が決まるのは、この2パターンのみだ。
一方、スペインがドイツに敗れた場合は、3位以下との勝ち点が3差となるため、日本代表の決勝トーナメント進出は最終節の第3戦に持ち越しとなる。
日本代表は12月2日にあるグループリーグ最終戦のスペイン戦を引き分け以上で終えることができれば、自力での進出を決められる。
また仮に、スペインに敗れた場合でも最終節の他会場のもう1試合、コスタリカ代表とドイツ代表の結果次第では進出が決まる可能性がある。
コスタリカ戦に引き分けor敗れた場合は?
次は日本代表が27日、コスタリカ戦で引き分けた場合だ。
対戦成績は1勝1分で勝ち点は「4」となり、第2節の時点で決勝トーナメント進出が決まることはない。
ただ、引き分けに終わった場合は、同日のスペイン代表とドイツ代表の結果が、各国の決勝トーナメント進出に大きく作用する。
日本は第3戦のスペイン戦で引き分け以上で終えることができれば、1勝2分け=勝ち点5で自力での突破を決められる状況にはある。
だが、強豪・スペインとの戦いは引き分けで終わることも容易ではないだろう。その意味でも、コスタリカ戦での勝利が非常に重要な意味を持つ。
最後に、コスタリカに日本代表が敗れた場合だ。
日本が敗れた場合は、1勝1敗で勝ち点は「3」のままとなる。もちろん、第2戦終了時点で決勝トーナメント進出は決まらない。
この条件では、他会場の第2戦・スペイン代表とドイツ代表が引き分けに終わった場合のみ、日本代表は第3戦でスペインに勝てば自力での進出を決められる。
その他の場合は、他会場の第3戦・コスタリカ代表とドイツ代表の結果次第となる。
また、第2節で日本とスペインが共に敗れるという波乱が起きた場合は、4チームが勝ち点「3」で並ぶ。その場合には、どのチームも最終節の試合結果、さらに得失点差や当該チーム同士の成績など順位決定に絡んでくることになる。
つまり、一言で表すと、日本代表がコスタリカ戦に勝利できなかった場合は、「自力での進出」という点では、安心できない戦いが続いていく。
そのため、コスタリカ戦は非常に重要な意味を持つ。また、スペインの第2戦の戦いにも注目だ。