アメリカのドナルド・トランプ前大統領のTwitterアカウントが日本時間11月20日、復活した。
トランプ氏のTwitterアカウントは、2021年1月にあったアメリカ連邦議会への乱入事件を受けて利用が永久停止されていた。
一体なぜ復活したのか。
イーロン・マスク氏がTwitterで“アンケート”
Twitterを買収したイーロン・マスク氏は日本時間11月19日、トランプ氏のアカウントを復活させるべきかどうかをたずねるアンケートを、自身のTwitterに投稿。1500万を超える投票があり、「YES」は51.8%だった。
これを受け、マスク氏は「トランプ氏は復活する」とツイート。その後、トランプ氏のアカウントは凍結が解除され、過去の投稿が見られる状態となっている。プロフィール欄にはすでに、トランプ氏が立候補を表明した2024年の大統領選での支持を呼びかけるサイトへのリンクも挿入されている。
こうした“アンケート”を受け、マスク氏の意向でトランプ氏のアカウントが復活したとみられる。
マスク氏はこれまで、「言論の自由絶対主義者」を自称。Twitter上でより物議を醸す投稿を許可すると公言してきた。
2022年5月のFinaicial Timesとのインタビューでは、永久追放は対話を分断し、プラットフォームへの信頼を損ね、いかなる礼節を促すことにもならないだろうと語っていた。また、永久追放はボットやスパムアカウントにのみ適用されるべきであると述べた。
「言いたいことをなんでも言えるということではない。もし違法なことや世界にとって破壊的なことを言ったら、一時的な停止、あるいはツイートの非表示化など、影響力を最小にするべきだ」
「しかし永久追放は、誰もが意見を述べることができる『街の広場』としてのTwitterの信頼を根本的に損なうものだと思っている」
「はっきり言って、トランプ氏の永久追放は道徳的に悪い判断で、極端に愚かだったと思う」
トランプ氏はこれまでTwitter上で攻撃的で暴力的な発信を続けていた。連邦議会議事堂への襲撃をTwitterを使って扇動したとして、2021年1月8日にTwitterから永久追放されていた。その後は、自ら立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」上で情報発信を続けている。